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5月3日 立川での憲法集会 [靖国、愛国心、教育、天皇制]

遅くなりましたが、5月3日、立川で行われた憲法集会の報告です。

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5月3日、立川で憲法集会

250名の参加があり、盛会

140503 立川 憲法集会 歌う田中哲朗さん02.JPG
<5月3日憲法集会、歌う田中哲郎さん>

 5月3日、立川・柴崎公民館で現憲法の平和主義・国民主権を擁護する集会があった。
 田中哲朗さんが歌った。歌もよかったが、あいだの話もよかった。企業は儲けのために、会社への批判を許さない、人権を侵害する、談合をする。そんな沖電気を告発し続けている田中さんがいかに原則的であるか、よくわかる。
 田中さんは、戦争は企業の利益追求が起こすものだと断言した。その言葉を聞いて、はっとした、その通りだと思う。やはり「人が人を搾取する制度と、人が人を殺す制度=戦争とは同じ」だ。資本主義が戦争の原因である。とりわけて現代における戦争の危険は、新自由主義がもたらす。戦争を引き起こし、あるいは自然災害や国家財政破綻を機に、これまで歴史的に獲得してきた民主主義の制度や人権、労働者の権利を破壊し、現代資本の儲けのシステムを導入してしまう。リビアの戦争、シリア内戦やウクライナ危機を引き起こしているのは、新自由主義である。
 憲法9条を守っていくことは何よりも重要だが、現代の戦争の原因である新自由主義とどのよう対抗していくかが、新たな戦争の脅威と戦う上で必要となってきている。
 集団的自衛権とは、「解釈」によって憲法を守る守らないという対立、9条をめぐる対立を回避し、一足飛びに米国とともに混乱した国々へ、軍隊の派遣を狙ったものである。さらには資本進出し支配することを狙っている。

 池田浩士さんの講演も興味深かった。ナチスがどのように支持を得、権力を握っていったか、ドイツ国民レベルでの実態を報告した。
 当時のほとんどのドイツ国民はナチを支持したし、戦後になってもなお「あのころはよかった」(非公式に)というドイツ人が多くいるという。
 歴史上もっとも民主的だったワイマール憲法の下で、ナチス党が、ドイツにおける民族主義、排外主義を煽り、国民の支持を得、権力を握った。第一次世界大戦敗北の賠償と世界恐慌の影響で苦しんでいたドイツ国民は、確かにナチスを支持した。宣伝省ゲッペルスでメディアを統制し、反対者は内務省権力ゲーリングが弾圧した。それでも選挙では過半数をとることができなかったナチス党は、全権委任法を制定し、それ以降は選挙をせず、支配を確立した。
 メディアが進んで権力におもねる現代日本の姿は、ナチの時代のメディアとよく似ている。メディアは政府の意向を先取りした報道しかしない。さらには嫌韓・嫌中を煽り、その結果多くの日本国民を、韓国嫌い、中国嫌いに変えてしまった。まるでゲッペルスの宣伝を見るようだ。
 このような事態に陥りながら、多く日本人は危機感を持っていない。歴史を学んでいないのではないか、と池田さんは刺戟的な問いかけをして講演を締めくくった。
 この日は250名の参加があり、盛会だった。

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