SSブログ

もう、たくさんだ! パレスチナ人の大量虐殺をやめろ! [世界の動き]

もう、たくさんだ! パレスチナ人の大量虐殺をやめろ!


1)もう、たくさんだ! パレスチナ人の大量虐殺をやめろ!

  
 11月末、数日間の戦闘中止に入り捕虜の一部を釈放したが、イスラエルは休止後、攻撃を再開するとしている。戦闘中断ではなく即時停戦を求める。

 イスラエルはガザを破壊し、5,000人以上もの子どもを含む12,000人以上のパレスチナ人をすでに殺害した(11月末)。病院、国連の避難所、大学、住宅などへの爆撃は正当化できない。電気や水を奪うことも正当化できない。医療、市民防衛、食糧・生活物資供給、メディアで働く人たちが、死にもの狂いで仕事をし、文字通り死んでいる。なのに、国際社会はこれを放置したままだ。どうして私たちはこのような事態を毎日、目にしなければならないのか? どうして止められないのか?

 ガザ最大のアル・シファ病院がイスラエルによって包囲され破壊されている。イスラエル軍は「病院の地下にハマスの最大の司令部がある」として攻撃しているが、病院の医師もハマスも「そこに司令部はない」と言っている。

 アルジャジーラはアル・シファ病院の医療関係者の声を伝えた。(「越境3.0」石田和靖 11月16日、27日)

 「アル・シファ病院には650人の患者が入院中。その内45人が腎臓透析患者、36人が未熟児。病院内には500人の医療スタッフと5,000人以上の難民がいる。・・・・イスラエルの無人機が病院を監視し、移動する者を射撃するため、医療スタッフも患者も避難民もアル・シファ病院の建物間を移動できないし、施設から出られない。・・・・イスラエル軍は病院から発砲があったと公表しているが、医療関係者たちは一切発砲していない。・・・私たちは患者を一人にさせることはない。ともに生き、共に死んでいく」。アル・シファ病院から医師・医療関係者はだれ一人避難していない。

 どうしてこのようなことが起きるのか!

 イスラエル軍は何と非道的なことをしているか!テロそのものだ。West Bank(ヨルダン川西岸地域)への入植もテロ行為だ。West Bankでは10月7日以降、500人以上のパレスチナ人がイスラエル軍と武装した入植者によって殺されている。

 ハマスは日本政府も含めいくつかの政府から「テロ組織と認定」されているが、イスラエル政府こそテロ組織と認定されなくてはならない。76年の歴史と、殺害した桁違いの人数が、証明している。パレスチナ住民は違法に占領され、違法の包囲の下にあって、残酷に支配されている。しかし、イスラエルの虐殺行為が、テロ行為、テロリストだと非難されていない、おかしいだろう!

 「イスラエルの自衛権」を主張する者は、パレスチナ人の自衛権を認めていない。ハマスをテロリストと呼ぶ。誰がこんなことを平然とした顔で言うのか!この吐き気をもよおすような中傷は「大量虐殺への扇動」に他ならない。

 イスラエルはガザやヨルダン川西岸地域を軍事占領し、植民地支配している。そのことの不法性、残虐性をまず指摘し止めさせるべきだ。しかし、米政府とG7政府はこれを容認し支持する。人類に対する犯罪だ。米政府は、イスラエルに武器と資金を提供し、西側諸国政府は外交的にイスラエルを擁護する。岸田政権バイデン政権の言うままに従い、声を上げない。ジェノサイドは沈黙から始まることを知っているか!

 ガザにおけるパレスチナ人の虐殺を即刻止めさせなればならない。イスラエルによるパレスチナ戦時占領と支配、植民地化こそを徹底して批判されなくてはならない。今やイスラエルとこれを支援する米国・G7 は、「人類の敵」であり「野蛮国」と呼ぶのがふさわしい。

 パレスチナに平和と自由がない限り、私たちも自由ではない、平和ではない。

2)イスラエル社会に尊厳を取り戻す力はあるか?

 イスラエル社会において、パレスチナ人に対する極端で人種差別的な非人間化が熱病的に広がっている。『タイムズ・オブ・イスラエル』紙や『エルサレム・ポスト』紙はパレスチナ人の大量虐殺を公然と呼びかけている。

 ガザの全面的包囲攻撃を決定したイスラエル国防相ヨアヴ・ギャラントの言葉をここに記録しておく。「私はガザ地区の完全包囲を命令した。電気も食料も燃料も、すべてが閉鎖される。我々は人間の獣(human animals)と戦っているのだ。我々はそれに相応して行動する」
 
 22年12月の政権発足当時36%だったネタニヤフ政権への支持率は、今では20%前後まで低下した。イスラエル国内でのネタニヤフ政権反対デモは確かに激化している。ただし、人質解放の声は大きいものの、即時停戦、パレスチナ人の大量虐殺非難へとは向かっていないようだ。富裕層の一部の国外脱出が続く。その一方で、貧困層やあとからイスラエルに来てパレスチナ人を追い出し土地を得た入植者は、右派政権の強力な支持層となっている。

 ガザ戦争は長期化する! イスラエル軍首脳がこの軍事作戦は5ヵ月以上かかると認めた。予備役36万人を招集し、労働力は不足している。イスラエル産業の強みはIT産業だが、この産業からは約15%のエンジニア・労働者が軍務に入った。また、外国からの投資は激減しており、資金調達も深刻になる。イスラエルは戦争をできるだけ早く終わらせなければならない状況下にある。

 暴露されたイスラエル政府文書が示す通り、ネタニヤフ政権は民族浄化、すなわちシナイ半島へのパレスチナ人の追い出しを狙っている。しかし、その実現性はない。対立と戦争が永遠に続くだけだ。

 ガザ戦争を終えた後どうするのか、イスラエル首脳の誰も明確に語ることができない。仮に地下トンネルを支配したとしても、パレスチナ人々の心からパレスチナ国家樹立、ハマスへの支持を消すことはできない。永遠に戦時占領と支配が続く。そこに解決はない。民族浄化しパレスチナ人を追い出すことなどできないし、「大イスラエル」実現などできはしない。「怒りの連鎖」が続くばかりだ。
 シオニストの夢は、イスラエル国家そのものの存立理由を失わせてしまうだろう。

3)米国のイスラエル支援こそ諸悪の根源だ!

 堕落腐敗したバイデン/ネオコン政権は、シオニスト/イスラエル政権に武器を大量に送り込み、地中海に2つの空母群、砲艦を集結させ、イスラエルの大虐殺を支援している。英スナク首相は虐殺に声援を送っている。このガザ戦争中に欧米エネルギー資本は、イスラエル沖のガス田開発・生産の契約を行った。

 ガザやパレスチナのどこであろうと、国連平和維持軍が国連決議を執行し、パレスチナ住民を保護したことなどこれまでなかった。パレスチナの犠牲者に対する慈悲のかけらも示してない。ましてやイスラエルに対して、これまで一度も満たしていない国連加盟の条件を強制すべき義務を負いながら、国連は70年にわたって放棄してきた。拒否権を発動し国連を機能不全した米国の責任はきわめて重いのだ。それを欧州や日本が追認している。

 これまでつくり上げてきた米国とG7 主導の世界秩序は、イスラエルの責任追及などやりはしない。76年間に及ぶ歴史と証拠はそれを証明している。この米国主導の世界秩序そのものが問題なのだ! 米国と西側諸国、日本がこのような態度を改めないなら、世界は新しい秩序への転換を求めることになる。ガザ戦争の過程で、従来の米主導の世界秩序を終焉させ置き代える以外にないことが、明白になりつつあるのだ。

 パレスチナ人大量虐殺を可能にし、加担しているすべての政府、組織、政権は、その責任を問われなければならない。

4)アラブ諸国、BRICS、グローバルサウスは即時停戦を求めている

 アラブ諸国は米国を非難、中国・ロシアに期待、日本は蚊帳の外

 11月11日、アラブ連盟、イスラム協力機構57ヵ国がサウジのリアドに参集し緊急首脳合同会談を開催し、共同声明を発表した。声明は、「ガザ戦争の即時停戦! 停戦を拒否する米国を強く非難する」内容だった。「西側諸国はウクライナで民間人を殺しているとロシアを非難しながら、イスラエルがガザで民間人を虐殺するのをすべて容認している」とし「偽善と二重基準、中東への無理解」を訴えた。米国のイスラエル支持こそ問題だとし、「ガザ地区での人命およびものの破壊インフラの破壊はイスラエルとその支持者アメリカに一方的に責任があり、イスラエルとアメリカにその賠償を求めると決定している」とまで表明した。

 サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が「イスラエルへの武器輸出を停止するように世界に求めた」。イスラエルへの武器輸出の79%が米国から、20%がドイツからだ。米国とドイツに求めたのだ。

 アルジェリアやカタールはイスラエルを支援する国(米国と欧州・日本)への原油・ガス輸出停止を提案したが、全参加国の合意にまでは至っていない。

 57ヵ国は国際的な停戦支援を動員するため、代表団を中国、ロシア、英、仏に派遣している。中国/王毅外相は代表団と会談後、「アラブ・イスラム社会と協力し国際的な即時停戦を求める」と表明した。日本は蚊帳の外だ。米国にべったりの日本に来ても無駄だと端から判断されている。

 米国に向けられたアラブ・イスラム世界の不満と不信感は頂点に達している。中東全域は中国とロシアにより大きな信頼を寄せており、「さようなら米国、こんにちは中国」(アルジャジーラ)が合言葉になっている。ロシアのプーチン大統領が、米国の軍事介入に対抗しシリアを一貫して揺るがずに支援し続けたことはアラブ諸国の首脳に感銘を与えた。それとは対照的に2011年エジプトのカイロ、タハリール広場に群衆が押し寄せた時、米政府がムラバク大統領を切り捨たことで不信感が広がった。ガザ戦争でアメリカ排除の流れは一挙に次の段階へ進む。

 アラブ連盟、イスラム協力機構の要求する即時停戦に進展がなければ、イスラエルを支持する国(米国と欧州・日本)への石油・ガス禁輸、もしくは制限が日程に上ってくる。日本も大変だがその主な狙いは、デリバティブ金融商品を扱う米金融資本である。米金融資本こそがイスラエル支援の黒幕の一つだとする判断がそこにある。

5)世界戦争の危機!
 
 「ウクライナ戦争での敗北がほぼ明らかになりつつある米バイデン・ネオコン政権は、ガザ戦争を中東戦争拡大する、特にイランを狙うことで挽回を企てている。ネオコンは全く懲りていない。」(ペペ・エスコバル)

 イランとヒズボラはハマスの攻撃には関与していないが、ハマスを明確に支持している。イランやヒズボラは今のところ自重し、「米国を孤立させ、イスラエルの政治的敗北」に追いたてようとしている。

 米国は地中海に二つの空母攻撃群をすでに派遣し、イスラエルのガザ攻撃をアラブ世界から保護している。11月19日、イランは超音速ミサイル「ファッタ2」を公表した。このミサイルは地中海に浮かぶ米空母を撃沈できる。マッハ10以上の「ファッタ2」を迎撃できるミサイルを米軍はまだ持っていない。その場合、米軍事力が対抗できるのは核兵器であり、中東戦争への拡大は核戦争への危険を一挙に高める。

6)岸田政権に求める!

 パレスチナ人の大虐殺を、すぐやめさせろ!
 バイデンに従って「イスラエルの自衛権」を支持するな! それは大虐殺への加担だ!

 岸田首相は日本が世界中からどのようにみられているか知っているのだろうか? バイデンの「金魚の糞」だ。
 /strong>  1973年に第4次中東戦争が勃発した時、米政府から「日本もイスラエルを支持して中東戦争に参戦してくれ!」と要請された。当時の田中角栄首相は「国益」から「日本はアラブから石油を買っている、中立を維持する」と明確に断った。そのあと角栄は米支配層によってロッキード事件で降ろされた。福田派ら自民党右派は米国の力を借りて政権に就いた。その結果、政権に就く政治家は米国への従属を徐々に深め、自民党すべてと野党の一部さえ米国に従属する現在の状態になった。並行して官僚もアメリカンスクール派が幅をきかせ、今では対米従属派一色となった。  岸田首相は、日本のエネルギー安全保障くらい対処しなくてはならない。今や日本の原油輸入の97%は中東からだ。せめて角栄と同じ主張くらいしたらどうだ! それくらいのこともできないか!  私たちは、現在進行中のパレスチナ人に対する大量虐殺を含む、あらゆる形態の戦時占領と支配、人種主義に終止符を打つことを求める。日本の「国益」ももちろん重要だが、それ以上に私たちは生命を尊重し平和と人権を求める立場から、即時停戦を要求する。    私たちは、日本政府がシオニストによるアパルトヘイト(人種隔離政策)を容認し、現在と過去の大量虐殺を傍観していることを非難する!日本政府に共犯者としての責任を問う。  そのために行動を起こそう! 瀕死のパレスチナ人を救えるかどうかは、私たち一人ひとりの行動にかかっている。虐殺はもうたくさんだ! 懲り懲りだ。すぐにやめさせろ!  イスラエルは虐殺を止めろ! 戦闘を止めろ!  ガザの包囲を解け! パレスチナを解放せよ!  バイデン政権の支援こそが諸悪の根源だ!  イスラエルとバイデン政権に、パレスチナ人虐殺犯罪の責任を問え!  岸田政権は即時停戦をイスラエルに求めろ!
(12月1日記)

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

マルコス政権をどう評価すべきか?|- ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。