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フィリピントヨタ労組支援 愛知行動に参加して [フィリピントヨタ労組]

1)フィリピントヨタ労組支援 愛知行動

 9月16日、17日と愛知でのフィリピントヨタ労組支援行動に参加した。2001年の233名の解雇(のちに4名が解雇され、被解雇者は237名)からすでに17年が経過し、闘いは18年目に入っている。エド委員長、ジェイソン執行委員が来日し、支援者とともに16日には名古屋駅前での情宣、17日朝はトヨタ本社での出勤労働者へのチラシ配布、その後トヨタに申し入れ行動を行った。

 トヨタ本社での光景はいつもながら異様だった。チラシ配布に対し、門周辺に大勢の警備員が動員され、総務だろうか何人もの社員はフェンス外の通勤路に見張り番に立ち、チラシを受け取る労働者を監視している。車通勤する労働者は多く、トヨタには3万人分の駐車場がある。駐車場に車を停め、いったん公道を通り、社や工場に入る。そこで私たちがチラシ配布し、総務らしき社員が監視する。受け取るのはせいぜい50人に1人くらい。それでも受け取った人は、門を入ったところに今日だけ設置されたチラシ回収用の箱に、従順にも指示に従いチラシを入れている。門外の監視に動員されている社員、警備員の数だけでも数十人にのぼるのではないか。全トヨタ労働組合の若月委員長によれば、「こんなのは今日だけで、いつも誰もいない」という。チラシを受け取らないで、視線を合わせないで通り過ぎる労働者の姿もまた異様だ。なんと会社に従順であり、静かでおとなしい姿であることか。毎回のことながら、驚く。トヨタの門を入ると、労働者の権利や民主主義は眠り込むのである。「自主的、自発的に」眠り込む。 

 トヨタのような企業が主導する日本社会の未来、あるいは「未来社会」はこのような姿になるのか? というようなことも頭に浮かび、ゾッとした気持ちに襲われるのである。

2)争議に有利な状況が生まれている

 エドたちが結成した労働組合が、2001年にフィリピン労働組合法による組合代表選挙で勝利したにもかかわらず、フィリピントヨタ社は労働組合を認めず、逆に233名を解雇し、さらに会社が肩入れした別組合を立ち上げた。
 この不条理に対し17年間も闘い続けている。フィリピン法を破ったトヨタの解雇に対しILOに訴え、ILOもこれを認め、解決を求める勧告を出した。
 フィリピン政府にとってILO勧告は不名誉なことであり、ドゥテルテ政権になってフィリピン労働雇用省(DOLE)が解決に乗り出してきた。
 ドゥテルテ政権は強権政治を進めていて様々な問題を抱えているが、ここ20年のフィリピンの経済成長に見合った近代化も志向している。契約労働者の正社員化をほとんどの海外資本企業に求め実現させた。日系の住友電装、村田製作所、東芝や古河電気の子会社などは従った。会社国内大企業であるPLDT(フィリピン長距離電話会社)やハンバーガーショップのジョリビーにも正社員化を求め、反発はされたが、政府は5月、PLDTに対し7,000名の契約労働者を正社員化させる命令を出した。実際に適用されるかが怪しいところもあるが、8月には労働安全衛生法、9月に産休延長法案など労働者保護の法を制定している。
 また、これまで日系を含む輸出企業の法人税は30年間以上も5%の低税率であったが、政府はこの優遇措置を廃止し他の企業並みの25%に徐々に引き上げる方針であり18年末に決定する。
 ドゥテルテ政権はトヨタなど海外企業に厳しい姿勢をとっており、フィリピントヨタ争議のとって有利な状況が生まれている。

3)労働雇用省がトヨタを交渉のテーブルにつかせようとしている

 ドゥテルテ政権になって、新しい労働雇用省(Bello長官)は、フィリピントヨタ労組(TMPCWA)代表とも何度も会談するようになった。
 労働雇用省(DOLE)がトヨタを交渉のテーブルにつかせ解決しようとしている。トヨタはいまだに交渉を拒否し続けている。
 Hiroyuki Fukui名で(17年10月15日日付)で、「フィリピントヨタはフィリピンの会社なので、フィリピンの会社と交渉すべきである」と言ってきた。DOLEから日本のトヨタ本社にもレターを出したが、返答はなかった。DOLEの3名の高官は、トヨタ(日本、フィリピン)の態度に腹を立てている。
 Bello長官は、18年8月5日フィリピントヨタの大株主、メトロバンクのジョージTyに対して、交渉をするように勧告した。同時に、日本の豊田章男社長あてにもBello長官の手紙(8月16日日付)を出すことになった。
 また、DOLEのBello長官はTMPCWAの要求により既存の制度を使い「解雇された労働者のための奨学金、生計支援金」支給に合意した(9月14日に署名し調印)。アキノ、アロヨ政権の時もTMPCWAは要求したが 何もなかった。TMPCWAの組合員は大きな前進だととらえている。


4)このようななかで今年の抗議行動は闘われた

 来日する前、エドたちTMPCWAはメトロバンク前で、フィリピントヨタ社大株主であるのジョージ・Tyへの抗議行動を続けてきた。
 あきらかに状況は変わっているにもかかわらず、トヨタは交渉の席についていないし、DOLEからの手紙も無視したままだ。エド委員長、ジェイソン執行委員とフィリピントヨタ労組を支援する会による豊田市の本社交渉では、申入書を受け取っただけで、担当者からは具体的な返答は何もなかった。
 世界に冠たる自動車会社のトヨタが、ILO勧告を無視し、フィリピン政府からの要請も無視し続けているのは、極めて異常だ。
 あらためて、トヨタに対し、早く解決すること、交渉のテーブルに着くことを求める!

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フィリピントヨタ労組支援 愛知行動に参加 [フィリピントヨタ労組]

 フィリピントヨタ労組支援 愛知行動に参加

 少し遅れましたが、9月16日、17日、フィリピントヨタ労組支援 愛知行動に参加しました。下記報告します。

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<名古屋駅前ミッドランドタワー内トヨタ本社に向かって、フィリピントヨタの解雇撤回を訴えるジェイソン執行委員、左はエド委員長>

 9月16日(日)、17日(月)、フィリピントヨタ労組支援愛知行動に参加した。地元愛知や、関東・大阪から多くの人が結集しました。
 フィリピントヨタ労組を結成するときに、フィリピントヨタ社は233名もの組合員を解雇しました。2010年には4名の組合員を解雇しました。フィリピントヨタ労組は弾圧にもめげず、社内の労働者の支持を得ながら闘い続けています。

 愛知行動では、9月16日(日)、名古屋駅前ミッドランドタワー内にあるトヨタ社の前で、通行する人たちに、解雇の不当性を訴えるチラシ配り、宣伝をしました。そのあと、豊田市に移動し行動参加者の交流会を行いました。

 9月17日(月)は、午前7時から、トヨタ本社工場の周りの数か所で、出勤するトヨタ社員にフィリピントヨタでの解雇撤回を訴えました。ほとんどトヨタ社員はちらしを受け取らず、また目も合わせず通り過ぎていきます。9時から本社前で抗議集会を行いながら、早期解決を求める申し入れを行いました。

 トヨタ本社は、申し入れは拒否しませんが、「子会社フィリピントヨタのことは子会社に任せており、関知しない」という態度に終始しました。米トヨタ社長がセクハラ問題を起こした時、トヨタ本社は素早く動き、米トヨタ社長を更迭しました。だから、このような理屈は嘘です。相手を見て態度を変えるトヨタの姿がここにあります。フィリピントヨタでの解雇を解決するには、トヨタ本社が動かなければならないし、その責任があります。

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<名古屋駅前のフィリピントヨタ労組支援集会に駆け付けた在日フィリピン人団体ミグランテの人たち>


 フィリピントヨタ社は、フィリピン警察・検察を買収し、解雇後も闘う組合員を選んで刑事告訴し、保釈金を支払わなければ拘束されるという嫌がらせをしています。実に卑劣です。フィリピンの検察官のなかには小遣い稼ぎのため保釈金を要求する者もいるのです。フィリピンの腐敗した社会状況があるのですが、そのような不当なやり口にたいしても、フィリピントヨタ労組は告発し訴え、フィリピン最高裁でこのような保釈金支払いは無効という判決を最近、得ました。

 トヨタは、フィリピンでは金にものを言わせて地方有力者や政府の一部を買収し、好き勝手なことをやっているのです。このような実情を、トヨタ本社は承知しています。

 フィリピントヨタ労組は、卑劣で執拗な嫌がらせ、弾圧にも負けず、団結して闘っています。闘争は12年目に入りました。フィリピントヨタ労組は、トヨタの無法ぶりを日本と世界に知らしめ、解雇撤回まで闘う決意です。

 トヨタは解雇を撤回せよ!
 フィリピントヨタ労組を支援しよう!

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<9月17日、トヨタ愛知本社前の抗議集会であいさつする全トヨタユニオン若月委員長、左端はエド委員長>
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ILO使節団、調査を終える [フィリピントヨタ労組]

組合リーダーの殺傷事件や不当解雇、団結権の侵害、国軍の労使関係への介入について、ILO使節団、調査を終える
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9月20日名古屋駅前でトヨタを糾弾するエド委員長

1)調査団の目的
 
 フィリピンでは組合リーダーの殺傷事件や不当解雇、団結権の侵害、国軍の労使関係への介入などの問題が多発し、一向に収まる気配がない。今年の6月、ILO総会でフィリピントヨタ労組エド委員長が初めて発言を認められ、フィリピントヨタでの233名の解雇、労働組合を認めず団交に応じないトヨタ社の不当労働行為、組合リーダーへの軍や警察の脅し、フィリピントヨタ社に軍が常駐していたことなどの不当性を訴えた。その結果、ILOはフィリピンへハイレベル使節団派遣し調査することを決定した。
 調査団として派遣されたILO本部職員3人は9月22~29日、ルソン地方ラグナ、タルラック両州の工業団地を訪れ、日系企業を含む経営者側、軍・警察、労働雇用省など政府機関と協議、労組員への聞き取り調査を行った。

2)マニラで労働者から聞き取り調査
 
 9月23日、調査はILOマニラ事務所(首都圏マカティ市)で行われ、組合関係者の殺傷事件や不当解雇、団結権の侵害、国軍の労使関係への介入などについてILOに提訴している労働者が対象となった。

 まにら新聞によれば、調査に招かれたKMU関係者19人のうちの1人、ドール・フィリピン労働組合「マドカディナナプロKMU」理事ニコラス・ガリヤ氏(51)は、米食品大手、ドール・フィリピンのパイナップル農園(ミンダナオ地方ジェネラルサントス市)で働いて18年、国軍による労使関係への介入などで組合が分裂の危機にさらされていると調査団に訴えた。
 ガリヤ氏による国軍の労使関係への介入の実態は下記の通り。2006年の経営者交替後、組合幹部約30人が解雇された上、2007年から国軍兵士(陸軍第27歩兵大隊)らが対テロキャンペーンと称し、組合脱退を促すセミナーを週3回行っている、セミナー参加は有給扱いとされ、講演者の兵士らが労働組合をフィリピン共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)の関係組織だとして、組合からの脱退や不参加を促す、さらにセミナー対象外の組合幹部に対しても兵士らが家庭訪問し、組合脱退の説得を続けている。
 
3)フィリピントヨタへ調査に入る

 ILO調査団は9月25日、「フィリピン・トヨタ(TMP)」のあるルソン地方ラグナ州サンタロサ市を訪れ、労働組合員を対象とした労働問題調査のほか、工業団地や日系企業などで経営者や軍・警察など政府機関への聴取を行った。調査団は、政府側の見解を聴くため、ラグナ・テクノパーク(LTI)で軍・警察をはじめ、アルシリア・サンタロサ市長、労働雇用省カラバルソン地域事務所、比経済区庁の代表者らと会合を開いた。出席者によると、会合では、治安状況や軍・警察と産業部門の関係、警官の配置規模などについて質問があったという。
 ILOはその後、解雇された労組幹部・組合員が職場復帰を求めるなど労働争議が続くトヨタ自動車の現地法人「フィリピン・トヨタ(TMP)」を訪問した。さらに、ラグナ州の労組員らの会合に参加し、労働問題に関する聞き取り調査も行った。
 
 フィリピンでの経済力、影響力がきわめて大きいことをいいことに、トヨタはフィリピン労働法を無視して勝手なことをやってきた。233名の不当解雇、労働組合を承認せず団交にも応じない、国軍を社内に常駐させて労使関係に介入など。ただし、さすがに「まずい」と判断したのであろう、フィリピン・トヨタ社は、ILO調査団が来る前に軍隊の社内常駐をやめている。
 現代的な大企業、世界一の自動車メーカーであるトヨタのフィリピンにおける卑劣な不当労働行為の実態をILO職員は直接認識したことだろう。
 
4)記者会見で労組員殺害などの早期事件解決を呼びかける

 まにら新聞によれば、9月22日から29日までの8日間の労働問題調査を終えたILO調査団は10月1日、首都圏パサイ市内のホテルで開かれた記者会見で、フィリピントヨタなどにおける労働関連法の履行状況や労組員が関係する不当解雇、殺害・失そうなど未解決事件に懸念を示し、早期対応を呼びかけた、という。
 調査団のドゥンビア国際労働基準課長は、労資紛争の事件解決に向けて独立調査機関を設置し、事件の真相解明、関与者の訴追を迅速に行うとともに、国会で審議中の労働関連法を早期に可決させる必要性を強調した。
 また、労組員殺害・失そう事件への軍・警察の関与問題について、「深刻な事態」と遺憾を示す一方、同問題を指摘する組合側の主張が、政府の意見と食い違がっていると指摘した。
 その上で、「結社の自由」など国際労働基準について、軍・警察、司法機関や法曹界、労働雇用省、公務員委員会、公共機関労働調整委員会(PSLMC)、経済特区関係者を対象に研修を行い、三者協議を超えた対話の場をつくるよう政府に提言した。

5)今後

 今後におけるフィリピントヨタなどにおける労資対立の解決、不当解雇撤回、労働組合員殺害・失そう問題を早期に解決するために、ILO調査団の報告や提言を詳細に検討し紹介し、この問題の解決をひろく訴えていかなければならない。
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トヨタ本社前で

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フィリピントヨタ労組支援 愛知行動の報告 [フィリピントヨタ労組]

フィリピントヨタ労組支援 愛知行動の報告
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9月20日名古屋駅前での集会

1)9月20日-21日の愛知行動
 9月20日-21日フィリピントヨタ労組(以下:TMPCWA)支援愛知行動があり、参加した。
 20日は名古屋駅前で、午後3時からビラまきと街頭アピール、デモ行進を行った。TMPCWAのエド委員長、ウェーニー副委員長が参加し、街頭でトヨタ社による不当な組合潰しを訴えた。愛知、関西、関東から80名が参加した。
 夕方、豊田市に場所を移して参加者の交流集会をもった。
 9月21日は、朝7時に三河豊田前に集合し、出勤するトヨタ社員向けにトヨタ本社前でのビラまき、9時~10時本社への本社前集会、申入れ行動を行った。この行動にも80名の参加があった。

2)トヨタの態度
 9月21日、本社前集会のあと交渉団が、トヨタに233名の解雇撤回、TMPCWAの認証、軍・警察を利用した弾圧・暗殺を止めること申入れたが、これまでと同じようにトヨタは何の解決の意思も見せず、まったく不誠実な態度をとった。
 月23日の株主の株主総会で、豊田章男を新社長とする新しい経営陣に変わった。新経営陣はTMPCWAやフィリピントヨタ労組を支援する会と早急に交渉を行い、フィリピントヨタの問題を解決するべきである。その時期はすでに来ている。

3)ILO高位使節団のもつ意味
 愛知行動のなかで報告されたことの一つは、ILO高位使節団のもつ意味であった。
 9月22日~30日、ILO高位使節団がフィリピンを訪問する。ILOに対してフィリピントヨタにおける団交拒否、軍や警察を利用した組合弾圧などの不当労働行為を6年前から訴えてきた。2003年ILOは「団体交渉の開始と、233名の職場復帰を求める」ILO勧告をだした。が、フィリピン政府は従っていない。今年の6月ILO総会でエド委員長は国際金属労連(IMF)の代表員資格で初めて演説を行う機会を得、トヨタのこれまでの233名の解雇、団交拒否、軍隊導入による脅し問題で、アロヨ政府・日本政府を弾劾した。その結果、ILO総会・基準適用委員会は、労働組合の認証、労働運動指導者の政治的暗殺問題で、フィリピンへ高位使節団派遣を決定した。

 2009年3月、これまでフィリピントヨタ社内とサンタローサ市地区に駐屯し、TMPCWA組合員や支持者を脅していたフィリピン陸軍202歩兵旅団分遣隊が撤退した。これはフィリピン政府がILO使節団を受け入れざるを得なくなったことからきている。これまでトヨタ社が政府や軍隊を利用して行ってきた露骨な組合潰し・脅しを続けることはできなくなったことを意味している。

 トヨタはフィリピンで、政府や軍隊・警察を使って強引にかつ露骨に労働組合を弾圧し、言うことを聞く御用組合に作り変えようとしてきた。このようなトヨタのやり方が国際的に批判を受けている。
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名古屋駅前でのデモ


4)フィリピントヨタ社内で闘うTMPCWA組合員
 交流集会で、エド委員長は社内で闘う組合員のことを紹介した。ウェーニー副委員長は現在もなお社内で働き、かつ嫌がらせをはねのけ活動している。
 フィリピントヨタ社には、組合員が100名以上も残り、現在もなお活動している。TMPCWA組合員は、日常的な職制からの嫌がらせにも負けないで、社内で活動を続けている。3月16日、233名解雇に抗議する8周年集会を門前で開催したため、翌17日警察が脅しのため社内に来たが、組合員がその様子を公然とカメラで撮って写真やビデオで宣伝し告発した。そのようなことができる力関係が社内にはある。TMPCWA組合員の利益だけではなく、労働条件や横暴な職制の振る舞いなど職場の問題を取り上げ改善要求し、かつ食堂などでおおっぴらに宣伝している。TMPCWAが労働者全体の利益を守ろうとしていることを、多くの労働者は知っている。御用組合TMPCLOのメンバーとも話しはできるし、TMPCWAを支持してくれている者もいる。
 この社内での活動と社内での関係が、8年間も弾圧されながらなおTMPCWAが組織を維持し闘い続けることができる大きな理由である。

5)第4回反トヨタキャンペーン
 今回の行動は、国際金属労連(IMF)が呼びかけている第4回反トヨタキャンペーンの一環である。今回の行動は、特に9月22-30日のILO高位使節団のフィリピン訪問がおのずから焦点となっている。
 エド委員長の報告によれば、フィリピントヨタ労組でも、9月16日には日本大使館前で抗議集会を持ち、大使館での抗議申入れの話し合いをもった。9月17日にはサンタローサの工場前で100名の組合員が参加し抗議集会を行った。日本での東京総行動、愛知行動のことを組合員はよく知っているという。
 日本での行動とともにフィリピン現地でも、ILO使節団を迎える「準備」を闘っている。

5)トヨタ、アロヨ政府、日本政府に圧力を!
 ILO使節団が訪問するこの時期に、フィリピンで、日本で、世界で、トヨタ社、アロヨ政府、日本政府に強力な圧力をかけることが重要である。
 今後も変わらぬフィリピントヨタ労組支援を。(文責:玉)

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9月17日、トヨタ本社への抗議行動 [フィリピントヨタ労組]

トヨタの組合潰しと闘う東京集会

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 9月17日、東京総行動の一環として、トヨタ東京本社前でフィリピントヨタ労組潰しへの抗議行動と、ひきつづいて全水道会館で「トヨタの組合潰しと闘う東京集会」があり参加した。一連の行動は、国際金属労連(IMF)の呼びかけのもとに行われている「反トヨタ世界キャンペーン」でもある。

 トヨタは昨年来の世界的な経済危機・恐慌が起きたとたん、真っ先に世界中で派遣社員や契約社員、期間工の首を切り、何としてもトヨタ資本だけの利益を守り抜く態度をとったし、今もとっている。プリウスによって「環境にやさしく洗練されたイメージ」を振りまくトヨタ社は、労働者には別のまったく冷酷な顔で対応した。労働者にとって、少しも幻想を抱くことはできないという冷徹な現実を見事に示してくれたのである。これこそがトヨタ基準であり、トヨタのつくりだす未来社会である。
決してフィリピントヨタ労組だけの問題ではない。簡単に切り捨てられる派遣社員に象徴される日本の格差社会はトヨタが毎日再生産しているのである。
 
フィリピントヨタ労組、支援する会は、ILOやIMF(国際金属労連)、国際世論に粘り強く訴え続けてきた。その成果の一つとして、今年6月のILO総会は、きたる9月22日から30日にフィリピンへ「高位使節団」派遣を決定した。フィリピントヨタ労組との団交を拒否しつづけ、組合潰しに狂奔するトヨタ資本の対応がきわめて不当であることは、国際的にも理解されつつある。
 
このような情勢のなかで、2009の「反トヨタ世界キャンペーン」は闘われている。フィリピントヨタ労組からエド委員長、ウェーニー副委員長もこの行動のため来日している。9月17日の東京総行動には200名もの支援者が参加した。全水道会館での「トヨタの組合潰しと闘う東京集会」は100名をこえる参加者が集まった。さらには9月20日、21日の愛知行動へと続く。
フィリピントヨタ労組の闘いへの支援を訴える。

フィリピントヨタによる組合潰しを許すな! トヨタ、アロヨ政府、日本政府へ抗議の声を!       (文責:玉)
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「あなたの知らないトヨタ」 [フィリピントヨタ労組]

「あなたの知らないトヨタ」

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 小冊子「あなたの知らないトヨタ」の日本語版が「フィリピントヨタ労組を支援する会」から、発行されました。著者はチャールズ・カネーガン、英語版は2008年8月発行。
 
 世界の投資家から「賞賛」されるトヨタの内実がどのようであるか、著者カネーガン氏自身が来日し、トヨタ社員、期間工、派遣労働者に直接インタビューしています。トヨタと関連企業で起きている過労死、自殺、組合潰しの実態を紹介しています。
 
 この小冊子が書かれた後、アメリカの金融危機から特に自動車の売れ行きが激減し、トヨタをはじめ日本の自動車会社は、日本でも大量の派遣労働者を解雇しており、労働者に犠牲を転嫁し、文字通り切り捨てています。なんと非情なやり方でありシステムであるのか、ひょっとしたら、著者は更に書き加えたいと思っているかもしれません。
 一冊500円です、申込ください。「フィリピントヨタ労組を支援する会」(Tel/Fax:048-866-4930)
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9月17日のトヨタ東京本社前で抗議行動で [フィリピントヨタ労組]

トヨタ東京本社前で抗議行動
 9月17日(水)には東京総行動の一つとして、飯田橋のトヨタ東京本社前で抗議行動を行った。
 トヨタ本社に申入れ行動を行ったもののトヨタは、担当者が出てきて話を聞き、申入書を受け取るだけで、「時間だ」と称して一歩的に切り上げるという終始、慇懃で傲慢な態度をとった。エド委員長は、「出てきた末端の担当者といえども、ブルジョアジー・トヨタの傲慢さをしっかり身につけている、その表現だ」と指摘した。なるほど、その通りだ。
 トヨタ東京本社前行動の折、東京シティユニオンに結集するラテンアメリカ出身の労働者たちが連帯の挨拶に代えて、スペイン語の歌を歌った。「エル プエブロ、 ウニード ハマッセラ ベンシード(団結した人民は必ず勝利する)」。1970年代初め、チリ人民連合政権の下での新しい歌運動のなかで、キラパジュンが歌った。あれから既に35年以上経った。闘いの歌が引き継がれていることに感動するとともに、今もなお同じ歌を歌っている現状は、資本主義が何ら未来を約束しないことを証明してはいないか。科学技術は長足の進歩をとげたけれども、資本主義は世界の貧困を解決しないどころか新しい貧困層を作り上げたし、不安定雇用を増大させ新しい形で人権を破壊してきたではないか。

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フィリピントヨタ労組支援で豊田市へ [フィリピントヨタ労組]

フィリピントヨタ労組支援で豊田市へ
 
(9月9日、名古屋駅前ミッドタワー前で)

 9月9日、10日に豊田市を訪れた。この街は人口が40万人というが、貧弱な公共交通機関しかもたない。バスは少ないし、タクシーも見かけることがない。二つある名鉄線のうち一つは2両編成で単線だった。電車に乗るのは中高生と年配の人、主婦。
 名鉄豊田駅前の繁華街を夜8時頃に通り過ぎたが、人がいない、飲み屋がない、夜の街を徘徊する者がいない。
 多くの市民がトヨタや関連会社で働くが、街全体がトヨタの二交代にあわせて生活のリズムを刻む。
 働いている人の多くは自宅で飲むと聞いた。また、トヨタと関連企業社員のなかに、急速にうつ病が増大しているという。トヨタのつくりだした未来社会のモデルは、家族ごとに孤立がちになるコミュニケイション不足の現代日本社会を、確かに作り出したのではないだろうか。


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反トヨタ世界キャンペーン、愛知トヨタ本社への抗議行動 [フィリピントヨタ労組]

反トヨタ世界キャンペーン、愛知トヨタ本社への抗議行動

(9月10日、トヨタ愛知本社前で、フィリピントヨタ労組ヴェル書記長)

 9月9日(日)、10日(月)、フィリピントヨタ支援、愛知行動に参加した。
 フィリピントヨタ労組ヴェル書記長とフィリピン日産労組ロデル副委員長を招き、反トヨタ世界キャンペーンの一環として、日本でのトヨタ本社への交渉、抗議活動が取り組まれた。
 9日午後、名古屋駅前で、フィリピントヨタ労組の解雇撤回を求めるビラを配布し、通行人に訴えた。名古屋駅前には、47階建て通称「ミッドランドスクエア」ビルができ、23階から40階までを「トヨタ名古屋オフィス」が占拠する。ここにトヨタの内外の営業部門が集約され、営業部門3000人が働く。 
 駅前での情宣行動には、愛知だけではなく、関東・関西から支援者など計70名が参加した。フィリピントヨタでの233名解雇がそもそも不当であること、国際労働機構ILOから勧告されているにもかかわらず、一向に解決しようとしないトヨタの態度を告発するビラを配布した。きれいな現代的な「ミッドランドスクエア」ビルに移っても、トヨタのフィリピンでの汚い手口と不法な振舞いは消えない。
 ビラまきの後、JR名古屋駅前から、高島屋や名鉄百貨店などがある名古屋で最も人出の多い場所で駅前をプラカード、のぼりを掲げ行進。夕刻、豊田市に移動して「豊田地区フィリピントヨタ労組連帯交流集会」に参加。
10日は、トヨタの二交代勤務早番出勤にあわせ、早朝5時半よりトヨタの上郷、三好、元町の3工場に出勤する労働者に、7時半からは、本社工場の各門前に移り社員に、ビラ入れ情宣を行った。本社社員のビラ受け取りはあいかわらずよくはなかったが、工場勤務者は以前にくらべよく受け取った。派遣社員・契約社員が多くなっているからだろうし、フィリピントヨタ解雇問題を表立って正当だと、社員に言い切れないからでもあるだろう。工場内外には社員用の駐車場があってほとんどの社員がぞくぞくと車で通勤してくる。
 午前9時より本社前で、抗議集会と申入れ交渉を行った。フィリピントヨタ労組ヴェル書記長は、「フィリピントヨタ社は最高裁判決、ILO勧告にも従っていない、逆に御用組合を作り、でっち上げの労働協約を結び、闘いを妨害している。われわれの要求を日本のトヨタ社に受け入れさせ、解雇撤回、職場復帰を実現したい」と述べた。
 そして、ヴェル書記長を含む6名の交渉団が本社内へ入った。トヨタ社は交渉を拒否はしないものの、「現地のことは現地で」という従来の態度を変えなかった。シュプレヒコールを上げ、行動を終了した。
 今回の行動では、愛知現地の全トヨタ労組(若月委員長)が、「同じトヨタで働く労働者として、フィリピントヨタ労組支援に参加し、自分たちのできることを取り組みたい」と真摯に訴えられた言葉が、とくに印象深く残っている。
 
 9月12日には、東京総行動の一つとして、トヨタ東京本社に抗議行動と交渉を行った。この同じ日、フィリピンでもフィリピントヨタ労組が日本大使館前で抗議行動を取り組んだ。


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トヨタ本社への抗議行動に150名参加――東京総行動 [フィリピントヨタ労組]

トヨタ本社への抗議行動に150名参加――東京総行動


<12月5日、トヨタ本社前での抗議行動>

フィリピントヨタ社は、フィリピントヨタ労組員233名の解雇し、かつフィリピントヨタ労組(以下:TMPCWA)を全く認めず団体交渉を一切行わないという不当労働行為を五年間も継続してきている。国際金属労連(IMF)はTMPCWAを支援する反トヨタ国際キャンペーンを二度にわたって行った。

フィリピントヨタ社は、今年の二月には組合代表選挙を強行し、御用組合(以下:TMPCLO)が勝ったと強引にフィリピン政府・労働雇用省から決定を出させ、このTMPCLOとの労働協約の批准手続きに入った。その過程でデタラメな労働協約が暴露され、フィリピントヨタで働く労働者に衝撃を与えている。

驚くべき労働協約の内容の第一は、労働組合の団体行動権放棄を明記していることである。御用組合TMPCLOは「産業平和」と称し、いかなる場合も会社操業に支障をきたすことはやらない、決して会社とは闘わないと宣言している。

その第二は、事業の縮小や労働者の削減を事前協議の対象にしていない。雇用確保が問題となる工場縮小・廃止・移転など会社都合の事業計画に対して、同意は無論のこと事前協議すら放棄させている。ただ「人選基準」だけを事前協議の対象としている。その意味は、解雇・復職・休職・昇進・配転などにおいて先任権を否定し、会社の恣意的な判断での選別を可能としている。すなわちTMPCLO組合員を優遇し、TMPCWA組合員を追い落とそうとするもの。

この労働協約をめぐって、111名の現場労働者が組合代表選挙の無効と団体交渉の中止を求めて、公然と労働雇用省に訴えた。この中には多数の元御用労働組合員が含まれている(TMPCLOは80名と言っている)。またTMPCLOからの脱退も起きている。

このTMPCLOは、フィリピントヨタ経営者、日本のトヨタ本社の意の元に組織され手のひらの上で行動している。日本のトヨタ自動車労組はこんな御用組合TMPCLOを支持し続けている。

フィリピン法を破っても労働者の権利は認めない、それを御用組合を作りあげ意のままに操ることで実現してしまおうとするこのトヨタのやり方、いわば「日本基準、トヨタ基準」のやり方がフィリピンであるいは世界で現代的な新たに問題を引き起こしている。労働者が徹底して奴隷的に服従するシステム――トヨタ方式が日本と世界を悪く変えようとしているのだ。トヨタの責任は大きい。


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トヨタの提案する街づくり [フィリピントヨタ労組]

トヨタの提案する街づくり
トヨタ本社前で

7月16日、17日、愛知トヨタ本社抗議行動に参加した。

トヨタ本社のある地区は道路も整備されている。本社近くだけでなく、豊田市全体の道路が整備されているようだ。
本社周りには商店もないし歩いている人も見かけない。バスもあるが、まれにしか見かけない。自家用車がなければ成立しない街である。

道路を隔ててトヨタの社屋が並んでおり、社屋間を結ぶ陸橋や地下道があって、実際にはトヨタ社員しか使わないだろうが、これは誰の負担でつくったのか、つい心配してしまった。

何か通常見かける地方都市とはちがうと感じた風景は、トヨタに相応した街づくり、あるいはトヨタの提案する近未来の街づくりなのだろう。

本社の周りには社員用の巨大な駐車場がいくつもある。五、六階建ての駐車場が社屋を囲んで並ぶ。社員すべてに駐車場を確保しているのであろうか。社員に車を売るには駐車場を準備しなければならない。たぶんそのスペースは社員一人ひとりが社内で働くスペースと同じ以上にあるのだろう。さすがにトヨタである。車を売ることにかけては実に「誠実」ではないか。


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フィリピントヨタ労組代表2名来日、トヨタ本社へ抗議行動 [フィリピントヨタ労組]

フィリピントヨタ労組代表2名来日、トヨタ本社へ抗議行動
7月17日トヨタ本社前抗議行動、エド委員長

1)フィリピントヨタ労組代表2名来日
フィリピントヨタ労組代表2名が来日し、フィリピントヨタ労組員233名の不当な解雇を訴えた。2001年、二日間しかも届け出た休暇を取って労働雇用省に抗議に行った、わずかこれだけの理由でトヨタは233名も解雇した。更にトヨタはフィリピントヨタ労組が組合代表選挙で勝利したにもかかわらず、2001年から一貫してとの団体交渉を拒否してきている。トヨタはフィリピンでは堂々と不当労働行為を行っているのだ。
フィリピン最高裁から不当であると判決を受け、IMF(国際金属労連)、ILO(国際労働機構)からもトヨタを批判する勧告が出ているにもかかわらず、トヨタ社は無視し続けている。
IMF(国際金属労連)は反トヨタ国際キャンペーンを開始している。
出勤する社員にビラまき

2)一連のフィリピントヨタ労組支援の集会を開催
7月14日東京で110名参加し、フィリピントヨタ労組を支援する集会が開催された。
また、7月16日、現地愛知で80名の、7月17日には関西では60人による支援集会が開催された。
集会には、全トヨタユニオンの若月委員長が参加し、トヨタ社内の現状を報告した。全トヨタユニオンは今年結成され、正社員のみならず、派遣社員、管理職、パートいずれでも加入できる。そのため正社員だけを対象にしているトヨタ自動車労働組合はこれまで開いたことのなかった臨時大会を6月に開き、対応を論議したという。若月委員長によれば、急速に派遣社員が増えていて、特に工場では40%近くに達するという。
7月16日には、名鉄・豊田市駅前での情宣活動は雨のなかであったが、80名でビラまきを行い豊田市民に訴えた。豊田市駅前では外国人労働者も何人か見かけた。世界各地から研修生として来日しており実際にはラインで働いているのであろう。
また、7月17日、早朝7時半から出勤する社員にビラ配布活動も行った。社員駐車場がトヨタ社を囲むようにあって、駐車場から会社入り口まで社員は歩く。そこでビラを撒く。門を入ったところにはゴミ箱置かれ脇には労務の社員が立っていて、社員にビラを捨てるよう無言の圧力を発している。
午前9時から、新しくできた天を突くように聳え立つ愛知トヨタ本社ビル前で抗議集会を行うとともに、フィリピントヨタ労組2名を含む代表団によるトヨタ社との交渉を行った。長時間の交渉ではあったが、その内容は交渉と呼べるものではなく、トヨタは「フィリピントヨタ社の問題でありトヨタ本社は関与しない」とこれまでと変わらない不誠実な態度に終始した。
本社前で抗議集会、警備員と。後ろはトヨタ愛知本社ビル

3)トヨタを包囲しよう
北米トヨタ社社長のセクハラ問題、次々に出てくるリコール問題などトヨタを追い詰めるちょうどいい機会である。トヨタの体質から出てきている同様の問題ではないか。トヨタの体質こそが問題なのだ。
フィリピントヨタ労組を支援する会は、IMF(国際金属労連)による「反トヨタ国際キャンペーン」と呼応して、トヨタへの各団体・個人から抗議のメールを呼びかけている。フィリピントヨタ労組のホームページに抗議メールあて先があるので、協力するように呼びかけている。
フィリピントヨタ労組の闘争を訴えるDVDもできたし、パンフレットも作成されている。
また、9月にトヨタを包囲する行動も呼びかけられている。この機会にトヨタを徹底して追い詰めよう。
フィリピントヨタ労組を支援する会ホームページ:http://www.geocities.jp/protest_toyota/


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あげた利益はナンバーワン、組合潰しもナンバーワン [フィリピントヨタ労組]

TOYOTA is №.1
あげた利益はナンバーワン、組合潰しもナンバーワン
エド委員長、7月14日東京集会で

フィリピントヨタ労組(以下:TMPCWA)からエド委員長を含む二名の代表が来日し、7月14日東京で集会があった。100名以上が参加した。2006年2月の組合代表選挙でTMPCWAと御用組合(以下:TMPCLO)が争ったがいずれも過半数を取れなかった。にもかかわらず、4月になってフィリピン労働雇用省は「TMPCLOが過半数を取っていた」と判定を変えた。
TMPCWAはこの判定を不当とし、闘い継続する方針で団結している。

ILO(国際労働機構)は、2001年組合代表選挙に勝利したフィリピントヨタ労組を認めず、団体交渉を一切行わず、しかし236名組合員解雇と組合潰しは行ってきたフィリピントヨタ社の不当労働行為を批判する勧告を出し続けている。
トヨタはこれを一切無視している。
IMF(国際金属労連)もフィリピントヨタ労組との団体交渉を行うようトヨタ社に要求してきたが無視されたため、反トヨタ国際キャンペーンを始めた。

このような緊迫した情勢のなか、フィリピントヨタ労組(TMPCWA)のエド委員長、副委員長の2名が来日し、日本での反トヨタ国際キャンペーン行動を取り組む。
7月15日横浜で、7月16日愛知集会、7月17日には愛知トヨタ本社への申し入れ行動、など一連の行動が行われる。

反トヨタ国際キャンペーンを行おう。トヨタへの抗議メールを送ろう。
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北米トヨタ社長のセクハラ問題は、トヨタ本社が社長を解任し日本に帰国させた。その後、いつの間にかマスメディアでは報道されなくなった。トヨタが陰でこそこそと金と力を使って抑え込んでいるのではないんか?

ハンドル伝達機構の不良に気づいていたにもかかわらず、8年間も隠していたトヨタ。三菱自動車の場合は社のトップの責任問題になったが、トヨタの場合は「不思議なことに」、品質担当レベルで今のところ「止まっている」。これはどうしてか?
金と力を使って何とか抑え込むトヨタ・スタイルの結果であるか?

2001年組合代表選挙に勝利したにもかかわらず、フィリピントヨタ労組を認めず、団体交渉を一切行わず、しかし、組合員解雇と組合潰しは行ってきた。フィリピン労働法に反する明らかな不当労働行為だ。被解雇者には「退職金上積みと海外での就職紹介」=パッケージ提案を行い、ここでも金と力で抑え込もうとしてきた。フィリピン労働雇用省にも掛け合い、2006年の組合代表選挙の強引な実施と、選挙結果の都合よい変更を行わせた。トヨタの要望に応じるフィリピン労働雇用省にもあきれるが、金と力で抑え込むトヨタの行動スタイルは、一貫している。

「トヨタ式生産方式」は、トヨタだけでなく多くのほかの産業、企業群にも、更には海外の企業群にも拡がっている。「トヨタ式生産方式」を導入するコンサルタント会社さえ繁盛している。人の力の際限ない利用、これを自主的に後にも継続して行わせる社会関係の導入・形成が、「トヨタ式生産方式」。それは利益を上げることを明示し、それに無条件に従う社内の関係を変化する生産環境の中で機動的に作りあげるシステムであり、労働者の人間性を奪う。これさえつくりあげれば、労働者の権利など徐々にあるいは自動的に剥奪されてしまう。

これが1980年代半ば以降から日本社会を大きく変えてしまった。そして世界をも変えつつある。
トヨタ・スタイルをぶち壊せ!


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トヨタ東京本社への抗議行動があった。 [フィリピントヨタ労組]

トヨタ東京本社への抗議行動があった。
トヨタ東京本社前

6月16日(金)、トヨタ東京本社(水道橋)への抗議行動に参加した。フィリピントヨタ労組(TMPCWA)組合つぶしに対する抗議行動である。200人の参加者があり、梅雨に晴れ間である金曜日の夕方、本社前で抗議行動と代表団による交渉を行った。

トヨタ本社は、「フィリピントヨタの問題であり、本社は関与しない。」として解決を回避する、ずるい態度をとり続けている。
米国トヨタでセクハラ問題が起きた時、トヨタは米国トヨタ社社長を交代させ迅速に対処した。この件では別法人であってもトヨタ本社はイニシャティブを発揮し迅速に動いた。トヨタ本社が世界の子会社に対して絶大な力を持っている実態をそのまま示したのである。

また、IMFとの交渉でトヨタ代表を務めたのはフィリピントヨタ前社長であり、現在は日本の子会社社長である田畑氏(フィリピントヨタとは無関係の)を送り込んでいるのであって、そのこと自体によって、トヨタ自身が争議の当事者であることを認めているのである。

ILO(国際労働機構)はすでにトヨタの不当労働行為を改めるよう勧告を出している。トヨタはこれを無視したままだ。勧告の内容は、①136名の労働者を職場に戻せ!②フィリピントヨタ労組員に対する刑事告発を即刻取り下げよ!③フィリピントヨタ労組と団体交渉を行え!の三点である。
IMF(国際金属労連)も6月16日、ILO勧告と同じ内容のトヨタへの抗議書を出すように全世界の傘下労働組合に指令を出した。

多国籍企業トヨタの不当労働行為を許してはならない。
7月17日には、フィリピントヨタ労組代表が来日し、日本のトヨタ愛知本社への抗議行動が予定されている。


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フィリピントヨタ労組を支援する会2006年度総会を開催 [フィリピントヨタ労組]

フィリピントヨタ労組を支援する会2006年度総会を開催

6月3日、フィリピントヨタ労組(TMPCWA)を支援する会の2006年度総会が開催され、参加しました。総会には地元神奈川の会員をはじめ、愛知の会の会員、全トヨタ労働組合の代表も参加しました。
また、総会へフィリピントヨタ労組(TMPCWA)と全トヨタ労働組合若月委員長から連帯のメッセージが寄せられました。
そして、新しいリーフレットも完成し配布されました

2月16日の組合代表選挙では、会社側組合(TMPCLO:424票)もフィリピントヨタ労組(TMPCWA:237票)でともに過半数を取れませんでした。選挙結果はそのように公式に発表されました。
しかし、トヨタは御用組合(TMPCLO)が勝ったことにするように画策し、4月7日になってフィリピン労働雇用省は御用組合(TMPCLO)が勝ったとの裁定を下しました。そのため、非常に困難な状況になっています。

現在もナオIMF(国際金属労連)は、トヨタ社に対し組合弾圧をやめ、フィリピントヨタ労組(TMPCWA)と団体交渉を行え!との姿勢を崩していませんし、反トヨタ国際キャンペーンを行っています。
ILO(国際労働機構)も、フィリピン政府に対して、「争議係争中にもかかわらず組合代表選挙実施許可を出した」フィリピン労働雇用省へ抗議する勧告を出しています。

現在の情勢は、一気に打開できるもの、長期にわたる闘争方針を再確認する必要がありますし、フィリピンサイドも日本サイドも長期、少なくとも数年にわたって闘争を継続する態勢を作り直さなければなりません。

IMFを通じて反トヨタ国際キャンペーン、アメリカでの反トヨタキャンペーン、日本での労働委員会を通じたトヨタ本社追及など行っていく方針です。


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フィリピントヨタ労組との交流 [フィリピントヨタ労組]

フィリピントヨタ労組との交流

1)フィリピントヨタ争議
フィリピントヨタはマニラの南、サンタローサ市の広大な敷地のなかにある。正門は幹線道路から入ったところにあってわたしたちは近づけず、正門に続く塀に沿って、あるいは工場内にも高い樹木が植えられていて、なかをうかがい知ることはできない。正門横には警察の詰所があり、この日は5名の警察官が配置されていた。サンタローサ市の警察官が私企業の正門前に常駐しているのだ。フィリピントヨタ労組員によれば、わたしたちが訪れたこともその日のうちに社内に報告されたそうだ。トヨタの寄付による小学校がサンタローサ市にあり、市長は全面的にトヨタを支援する関係にある。金を出して何でもやり放題である。
ここフィリピントヨタには1500名が働いており、上級職労働者が100人程度、830人が正規労働者(Regular)、400人の契約労働者(Contract worker)、見習工や研修生100名の構成である。
上級職労働組合(TMPCLO)と正規労働者を対象にしたフィリピントヨタ労組(TMPCWA)の二つがある。契約労働者は労働組合に参加できない。上級職労働組合(TMPCLO)は会社側の立場で行動している。
フィリピントヨタ労組(TMPCWA)は、2000年3月に組合代表選挙(CE:Certification Election)に勝利し団体交渉権を獲得したが、現在にいたるまでトヨタは一度も団体交渉に応じていない。それどころか、2001年3月にフィリピントヨタ労組員233名を解雇した。フィリピントヨタ労組は被解雇者の生活難やトヨタ社の弾圧に耐え、組織を維持し、トヨタ社の不当労働行為をフィリピン政府や世界中に訴え闘争を継続している。貴重な戦いである。
2001年7月、フィリピン高裁はトヨタの訴えに基づき、不当にもフィリピントヨタ労組の団体交渉権を仮差止めする判決を出した。あまりにもひどい判決なので、フィリピン最高裁は、2003年9月になって高裁判決を破棄した。それでもトヨタは団体交渉に応じていない。ILO(国際労働機構)はアロヨ政権に、「最高裁が高裁判決を破棄したが、トヨタ社はいまだに団体交渉を拒否し続けている」と非難する勧告をだしたけれども、アロヨ政権はトヨタに肩入れをやめず、ILOへの回答を回避し続け、トヨタも団交を拒否し続けている。
ラチがあかないのでフィリピントヨタ労組は2004年、変則的ながら全造船関東地協に加盟し、神奈川県労働委員会に日本のトヨタ本社を不当労働行為で訴え、日本国内でもトヨタの不当性をアピールしてきた。
2005年になり、トヨタ社は新たな攻撃を仕掛けてきた。事態を打開するためフィリピン政府に働きかけ、CEを強引に実施させ、フィリピントヨタ労組そのものをつぶそうとしてきたのである。CEは通常、5年ごとに実施される。フィリピントヨタ労組がCEに勝利してから確かに5年は経過した。そしてフィリピン労働雇用省は2005年2月に御用組合から請求された正規労働者を対象としたCEの実施命令を出してしまった。「団体交渉中か、交渉が暗礁に乗り上げ調停・仲裁中の場合、ストライキ通知の対象の場合は、CE申立却下理由の一つ」とされており、労働雇用省のCE請求受理自体が不当なのであるが、すでにCE申請を認めてしまったのである。アロヨ政権がトヨタと共謀している現実があるのだ。
不当性を訴えてCEを拒否することも考えられるが、CEを強行されかつ選挙に敗れた場合、フィリピントヨタ労組の存続にかかわるので、CE実施を受ける方向で方針を固め社内の組織活動を進めている。

他方、会社側労働組合の支持基盤も磐石ではなく、会社側御用組合とフィリピントヨタ労組双方の組織活動で現在は緊迫した情勢にある。
トヨタは金も人も大量に投入して何でもやってくるに違いない。すでにCEに当たっての予備会議で労働雇用省、会社、労働組合で選挙人名簿を確認するのだが、トヨタの提出した名簿には入るべきでない30名前後の上級職(係長クラス)の名前が記されていた。また、解雇不当で争っている場合、被解雇者にも投票権があるのが通常であるが、会社側はフィリピントヨタ労組組合員の被解雇者150名はすでに排除されている。また、トヨタは社内で「フィリピントヨタ労組が選挙でたとえ勝ってもトヨタは決して労働協約を締結しない」と公然と宣伝し、御用組合へ投票するように呼びかけている。
あまりにも不当だし、こんなことが認められれば正義はどこにも存在しない。フィリピントヨタ社員のなかにもトヨタのやり方に疑問を持ち批判する人も増えている。
フィリピントヨタ労組は工場内で働いている組合員を中心に非組合員への宣伝や説得活動を継続しており、その結果現在もなお、新たに組合に加入してくるメンバーもいる。
現在は、このような緊迫した情勢にある。エド委員長は「トヨタとアロヨ政権の不当な仕打ちに心底から怒っていること、決して戦いをやめないこと、世界の労働者の規範になるように戦いを進める」と語った。アロヨ政権ばかりではなく、日本政府もトヨタを擁護し進出企業を支えている。トヨタの不当労働行為は明らかなのにこれを知りながら、放置している。トヨタと日本政府に対するわたしたちの戦いでもある。


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トヨタの車は買わねいぞ!フィリピントヨタは団交に応じろ。 [フィリピントヨタ労組]


6月20日 トヨタ東京本社への抗議行動

トヨタの車は買わねいぞ!フィリピントヨタは団交に応じろ。

6月20日フィリピントヨタ労組を無視するトヨタ本社へ抗議行動

6月20日、文京区後楽のトヨタ東京本社への抗議行動に参加しました。
背の高いビルで天辺にTOYOTAの看板がありますが、玄関前歩道から見上げてもやっと見えるくらいでした。

トヨタ社とフィリピントヨタ社は、フィリピントヨタ労組との団体交渉を拒否し続けています。2003年9月にフィリピン最高裁が高裁による「団体交渉権仮差し止め判決」を破棄し、2004年3月確定しました。今年の1月にはフィリピン議会がフィリピントヨタ社の不当労働行為の調査を開始しました。さらにフィリピントヨタ労組は、3月4日団体交渉開始を要求してフィリピン労働雇用省に「ストライキ通告」しました。
そして、フィリピン労働雇用省の国家調整斡旋局が紛争の調停に乗り出し、「団体交渉を開始する」という調停案を提示しましたが、フィリピントヨタ社はこれに応じず逃げ回っています。
団交拒否は不当労働行為であり、ILOから団交するようにすでに、2003年、2004年11月と二回にわたり勧告がすでに出ていますが、無視し続けています。

2005年4月、日本のトヨタ自動車労組の副委員長と経営対策局長がフィリピントヨタを訪問し、現地の上級職労働組合TMPCLOを激励しました。現在、一般職労働者ではフィリピントヨタ労組だけが唯一団体交渉権を持っていますが、TMPCLOはトヨタ経営者の意向を受けて、フィリピントヨタ労組に対抗し一般職労働者の御用組合結成を狙っています。フィリピントヨタ社は以前にも二回労働組合をつぶした「実績」があり、今回もフィリピントヨタ社は上級職労働組合と対抗する御用組合グループにあらゆる便宜を与えて育成してきています。

フィリピントヨタ労組をあらゆる方法で支援し、トヨタの不法な扱いをやめさせなければなりません。2005年9月には、フィリピントヨタ労組エド・クベロ委員長が来日しトヨタ本社に直接要求します。

なお、8月8日から16日まで、カサナグの会とロラネットでフィリピン訪問しますが、このときフィリピントヨタ労組とも交流する予定です。参加希望の方は連絡ください。
参加費は15万円、誰でも参加できます。
問い合わせ先(担当):0422-48-8918 または090-3909-5403


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