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現代若者考 [元「慰安婦」問題]

現代若者考

 米政府から強く批判され、3月14日安倍首相は「河野談話の見直しをしない」と発言し、これまでの「公約」を転換した。このことに関連して、孫崎享が面白いことを言っていた。

 「ネット上で、安倍政権の右翼的姿勢を支持する論調があふれているのは、政権の意向を先読みして理解と賛同を示す対応であり、現代の若者の一つの姿ではないか。それはまた、置かれている現状の厳しさの表現でもある。  私(孫崎)の学生時代には学生運動が盛んだったし、政府を批判するデモや集会もあった。しかし、髪を刈り背広に着替えて試験を受ければ、そのまま就職できた。より「寛容」な社会だった。  それに比べるなら現代は若者にとってなかなか「厳しい」のであって、安定した職に就くことは容易ではないし、職についても常時、会社に対する人格的な関与と従属を要求され続ける。支配者の意向を常に意識していなければ受け入れられない、と意識している。  決して若者ばかりではない。日本維新の会、みんなの党などは、安倍首相の言いたいことを先取りし、自分たちが役に立つことを懸命に示し、政権に加えるよう求めている。これと似ている。上昇志向の、上ばっかり見ているヒラメ官僚、ヒラメ・ジャーナリスト、ヒラメ裁判官など・・・・がむしろ一般的な姿となっている。若者にもそういう者は確実にいるだろう。  今回、安倍政権が「河野談話の見直しをしない」と表向きは自身の立場を転換したことで、ネット上での「よいしょ」は戸惑って、一部は収まるのではないか。」

 なるほど、こういう見方もあるのかと感心した。確かに、この4月5月、ネット上での「慰安婦」非難の論調は減ったように見える。もちろんなくなりはしない。ただ「ネット右翼」をよく知らないで、勝手にイメージを拡大し恐れているばかりではいけないということでもあるだろう。(文責・林信治)

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