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バタアン労働組合連合の近況 [フィリピン労働運動]

 アンバ・バーラ(バタアン労働組合連合)のエミリーから、近況報告送られてきました。
 アンババーラ・スタッフも元気そうです。

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 <事務所前で、アンババーラ・スタッフ>

 バタアン労働組合連合の近況

 私(エミリー)はクリスマスの活動が終わったあとずっと故郷タルラックにいました。父は、私の息子に本当に会いたがっていましたが、かないませんでした。というのは息子はずっとマリベレスにいましたから。
 残念なことに私の田舎ではインターネット接続環境がよくありません。アンバ・バーラ(バタアン労働組合連合)のノートパソコンを持っていきましたが、メールを送ることはできませんでした。私はちょうど昨日(1月4日)、ここマリベレスに帰ってきました。

 以下にいくつか報告します。

 1.ペトロケミカル労働組合:
 ペトロケミカル労働組合は昨年7月に労働協約交渉を始めました。交渉は平和的に行われており、もう少しで終わりそうです。しかし経営者は最終的な問題で「労働協約締結」を拒否しています。

 たとえば、労資交渉で締結された労働協約に記されている3年間の賃金上昇、すなわち最初の年1000ペソ(日本円で約2000円)、2年目、3年目2000ペソの賃金上昇を、経営者は廃止しようとしています。12月の交渉で、経営者はすでに「賃金増加は認めない、もしくはすべての賃金増加が会社の財政状態に影響しない場合にとどめる条項」を労働協約に入れたがっていました。

 ペトロケミカル社は、イラン政府がオーナーです。 私たちは団体交渉において経営者が不誠実である理由で訴えを起こしました。この1月、労働組合員の何人かは全国調停委員会(NCMB)のオフィスで行われる公聴会に呼ばれるでしょう。

 2.シカップ
 シカップ(居住地域住民団体:以下SIKAP)は、議会決議を通じてマリベレス町役場とバターン州政府に認定されている「地域共同体組織」です。居住地域を基礎にした労働者と半労働者(定職がなく臨時の仕事をしている人たち)からなるSIKAPの主な要求は生活支援、福祉の拡充です。失業した労働者たちの生計支援、十分な医療、保険などは、町や地方政府行政の一部でもあるわけですから、この面から福祉行政拡充のために町や地方政府の予算を要求することができるのです。言い換えると、SIKAPのメンバーに利益をもたらすプロジェクト実施において私たちは地方政府単位のパートナーとなり得るのです。また、契約労働者たちの保護において、彼らもメンバーですので、契約労働者のために条例または決議を上げることが容易にできます。これは私たちにとって良い戦術です。
 SIKAPメンバーは増えつつあります、多くの人々が福祉拡充や保護を求めているのですから。ただし実際に要求を実現していくには時間がかかるでしょうし、容易ではありません。

 アンババーラのいくつかの労働組合は、今のところよい状態にあります。

 ここまでにします。
 新年おめでとうございます。カサナグの会のすべての会員ン皆さんに私たちの挨拶を送ります! 今年も私たちは、平和と平等のための闘いに強い気持ちをもって臨みます。

 連帯して、エミリー

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