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「直ちに影響はありません」と言うな! [反原発]

マスコミは安易に『風評被害』と決めつけるな!

直ちに影響はありません」と繰り返すな!

1)水道水で放射能を検出

 放射能がついに水道水で検出され、今朝のニュースで報道している。葛飾の浄水場で放射能「210ベクレル」が検出され、23区と多摩方面で乳児には飲ませないよう、注意が出ている。放射性物質は空気中に大量にばら撒かれたので、広大な貯水池の飲料水で検出されるのは当然のこと。
 食品や水に含まれる放射性物質の規制値は、原子力安全委員会が定める「飲食物摂取制限に関する指標」を暫定的に使っている。それによると飲料水に含まれる放射性ヨウ素の規制値は、1キロあたり300ベクレルとなっている。また、食品衛生法に基づく暫定的な規制値では、1キロあたり100ベクレルを超えた水道水は、乳児に対して粉ミルクを溶かして与えるのを控えることとなっている。検出された「210ベクレル」は、乳児の規制値を大きく超えている。

19日には、福島産ホウレンソウ、かき菜などで規制値以上の放射能値が検出された。15品目を出荷停止にしたばかりだ。
 なお化学物質と異なり、放射線量には、厳密には無害となる「しきい値」は存在しない。放出放射線量にしたがって、確実に影響を及ぼす。 
 
2)「直ちに影響はありません」と言うな!

 「規制値」を超えた時、必ずといって良いほど「直ちに影響はありません」というコメントがつく。政府発表の「直ちに人体に影響はありません」の連発に腹が立ってならない。
 しかしそれなら、そもそも何のための「規制値」か!どういう影響、または影響の可能性があって「規制値」が設定されたのか。
 「直ちに影響はありません」というコメントほど、無責任な言葉はない。
 直ちに影響でないなら、長期的にはどのように影響が出るのか、きちんと説明しなければならない。その説明とあわせてコメントしなければならない。そんな説明はない。

 政府・東電は、きちんと説明しなければならない。
 学者なら、ジャーナリストなら、ちゃんと調べて、根拠を示して、報道しなければならない
 「直ちに影響は出ません」とは、「ものごと」の半分しか語っていない。長期的には、5年、10年後には、どのように影響だ出るのか、はっきり言わなければならない。
 そんな説明をしている者は一人もいない。
 
 「直ちに影響はありません」という説明を繰り返すことが、既に胡散臭いのだ。そんな言葉を繰り返している者は、すでに信用できない。

3)やたらに「風評被害」と決めつけるな! 

 やたら、「風評被害だ」と報じられている。
 なぜ「風評被害」であるのか、ちゃんと調べて報道しているのか!根拠は何だ。
 何の根拠もなしに、裏も取らずに、「風評被害」ときめつけるな!
 根拠と責任の所在を示してから、発言せよ!

 この間、TV報道を通じて、TV局アナウンサーたちは原発や放射線の危険性に対して無知であることが、完全に暴露されてしまった。
 またでてくる学者たちは、「事故を小さく見せよう、問題ない、安全だ」を繰り返してきた。一体何が起きているのか、事故の内容、レベルはどのようであるのか、したがって現在何をしなければならないのか、政府・東電は何をしようとしているのか、対処の過程でどのような被害が予想されるか、最悪の場合どのようなレベルに被害は及ぶか、など事故の概要に対して、的確に報じた者は一人もいない。事故の内容、その深刻さに触れないように、報道してきた。

 その報道関係者や、「専門家」が、「風評被害」と繰り返しても、何の説得力もない。
 
 私たちは、そんなことを聞きたいのではない。
 都合の悪い情報、事実を隠している政府・東電の対応が信用ならないのだ。
 そして、政府・東電の下した結論だけ、「直ちに影響は出ません」「風評被害」と決めつけて、これを繰り返すから、信用ならないのだ! (文責:林 信治 3月23日23:00)

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