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マパニケでのピースサイクル歓迎集会 [フィリピン元「慰安婦」]

 マパニケでのピースサイクル歓迎集会
 
3月6日午後13:30~  パンパンガ州 カンダバ市 マパニケ村


DSC_2984 マパニケピースサイクルの歓迎集会.JPG
<3月6日、マパニケでのピースサイクル歓迎集会>

 マラヤロラズ代表:ロラ・リタ

 みなさんの支援ありがとうございます。特にピースサイクルのみなさんが私たちを支援してくださっていることに感謝します。私たちはみなさんが友人として支援くださっているととらえております。
 三多摩・ピースサイクルの平田さんたちは、毎年わたしたちのところを訪れてくださっています。みなさんの、忍耐強い絶えることのないわたしたちへの支援を感謝しております。
 やはり私たちを支援してくださっているカイサカのみなさん、特にロットロットレキゾ(バロット)さんに感謝します。
 バランガイ議長、議員のみなさんに感謝します。日本のみなさんの支援、私たちの正義を回復するために訴えをしてくださっている日本のみなさんの支援に特に感謝します。
 ピースサイクルとは別に、アイダ、市川さん、ACCEというグループでわたしたちを支援してくれます。いつも多くの学生をつれてマパニケを訪れてくれています。

 わたしたちは、第二次世界大戦中、日本軍によってマパニケの若い女性たちに対して加えられた辱め、性暴力の被害者です。
 当時マパニケの男たちは日本軍に虐殺されました。私たちは財産も奪われ、家も焼かれました。このような被害を是非日本政府に認めさせることを期待しています。みなさんの、日ごろからの支援に感謝しています。

 バランガイ 議長:カタプタンさん

 日本から来てくださった皆さん、普段から正義を求めるロラたちの支援をしてくださり、非常に感謝しております。彼女たちは戦争の被害者でありまして、わたしたちのおじいさんおばあさんの世代が被害を受けました。このような問題に対して日本のみなさんが支援を続けてくださっていることに感謝いたします。またフィリピンのカイサカのみなさんにも感謝いたします。今後もぜひ継続していただければと思います。

 KDP チェスター・アンパロ

 一言、挨拶します。
 私たちKPDは、女性団体カイサカによる「ロラたちの正義を回復する活動」に賛同し、一体となって闘っています。日本政府はこのマパニケ村だけではなく、そのほかのフィリピンの町、村で行った日本軍による性暴力加害の事実を、まず認めるべきであります。それを認めさせるために私たちは闘っています。フィリピン人として、この問題を解決していくことが重要だと考えているからです。日本政府は、まず公式の謝罪と補償を実現すべきです。そのため私たちは、活動をさらに強めて行かなくてはならないと考えております。

 バランガイ議員 アマド・パラシオさん

 マパニケのロラたち、亡くなったロラたちも含めてですが、日本政府に対する正義を回復する闘いをわれわれは支援したいと考えております。

 参加したロラの自己紹介
 19名のロラと8名の代理の方が参加くださいました。

DSC_2933 ○ロラたちのダンス.JPG
<ロラたちの歓迎のダンス、マパニケで>

 三多摩・ピースサイクル 平田一郎

 日本側の現状について、報告します。
 今日は大勢のロラに集まっていただいてありがとうございます。
 簡単にこの2年間を振り返って、性奴隷制度、いわゆる「慰安婦」被害者に対する謝罪と補償問題の動向について、簡単に報告したいと思います。
 最近の日本での女性団体の取り組みについて言いますと、2010年11月25日、日本政府に、早期に法律を成立させ、「慰安婦」制度の被害者に対し謝罪と補償するよう求め、60万人以上の署名を提出しました。私たちもその提出行動に参加しました。当日は300人を超える人たちが国会内に集まりました。韓国からも、被害者、韓国の国会議員が参加されました。
 この時に韓国から、またフィリピンからも被害者の方が参加されました。この60万人の署名のなかには、韓国から45万人分の署名が含まれています。日本からは16万人の署名が集まりました。また、1万を超えるフィリピンからの署名も含まれています。この時、韓国の国会議員177名の署名も持参され提出されました。

 そのあと、12月11日、大韓弁護士協会と日本弁護士連合会の共同声明が出されました。声明では、
 ・「慰安婦」制度の被害救済のための立法を行うこと
 ・日本政府として、被害者に対し早期に謝罪と補償を行うこと、
 ・徹底した全容解明をおこなうこと、
 ・教育、広報等を通じ,社会に広く定着させること、被害者を貶める言説については,政府として反論をすること。

 しかし現在のところ残念なことに、日本政府はこの問題の解決しようとしていません。日本政府にはいまだ、法律をつくって補償する動きを見せておりません。1年半前に日本では政権交代し新しい政権ができました。私たちも、またロラたちを支援する大勢の日本のグループがありますが、みんな大きな期待を抱きました。様々な働きかけを何度も行ってきました。しかし残念ながら、この新しい政権はいまだ謝罪と賠償のための立法をしようとはしていません。これまで8回法案を提出し、廃案になりました。9回目の法案提出する動きをいまだ見せていません。

 そういうなかで、私たちは各地方自治体に働きかけ、「日本政府は早くこの問題を解決すべきだ」という内容の意見書を、地方議会で採択する運動を繰り広げてきました。私たちの住んでいる三鷹市議会でも意見書を採択させてきました。東京の6市議会で意見書が採択されました。日本全国で36の地方自治体・議会で「日本政府は早く解決しなさい」という意見書を採択させてきました。

 残念なことに、昨年もマパニケのロラたちが3人なくなりました。本当に残念でなりません。悲しいことです。皆さんばかりではなく、家から出られなくなった人とか、あるいは、皆さんも私の母親と同じくらい年配で、健康がすぐれないことも多々あると思います。
 皆さんの近況について、今後もカイサカのバロットさんを通じて日本の私たちに伝えていただきたいと思います。

 私たちはそれほど大きな団体ではありませんし、たくさんの基金を持っているわけではありませんが、できるだけみなさんの状況にこたえられるように、今後も取り組んでいきたいと思います。

 また、昨年、「インクワイアラー」紙をはじめ多くの新聞で、みなさんのことが伝えられました。5年前皆さんが提出した、「フィリピン政府に対し日本政府に解決を働きかけるよう求める」請求が、昨年4月28日フィリピン最高裁で棄却されました。判決文の剽窃・盗用が問題になり、UPの教授やマスコミが告発しました。皆さんの代表も国会に行ってこの許せない判決を書いた判事を追及する取り組みをしました。その報道は私たちを勇気づけました。
 ありがとうございました。

 リタ代表

 わたしたち、平田さんがおっしゃったようにたくさんの訪問者が来ています。2月24日。3月1日。3月3,4,5日も訪問を受けました。多くは大学生が中心なのですけれども、わたしたちの話を聞いてくれます。そして最後に、「私たちに望むことはありますか?」とよく聞きます。その時に私たちがいうのは、「是非私たちのことを日本で多くの人に伝えてほしいということです、そしてできることであれば、日本の最高裁に私たちがしたように申し立てを提出してほしい、それはつまり、日本の政府が私たちに対して謝罪と補償を実現するように働きかけてほしい」と言います。日本政府が動かないのであれば最高裁に働き変えを貰えないだろうかとお願いしました。



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