ロラズハウスを訪問して [フィリピン元「慰安婦」]
ロラネット山田さんからロラズハウス訪問の原稿をいただきました。転載します。
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ロラズハウスを訪問して
<3月7日、ロラたちととダンスを楽しむ>
マニラのケソン市郊外にあるリラピリピーナの事務所を訪れるのは三~四年ぶりです。以前には事務所の一角がカンティーンといって簡易食堂があり、つき当りの壁にはプリシラ・バルトニコさんの絵が、また昔の「慰安所」の地図や年表などのパネルが置かれていました。
今回はちょうどそこがリサイクルコーナーの展示場となり、日本からの古着が並べられ、手作りのアクセサリーもたくさんで、ちょっと趣きがかわっていました。ロラたちはにこやかに私たちを出迎えてくれました。
今回私はピナットの支援・交流先のスービックから帰って、ピースサイクルのみなさんとマニラで合流して、共に訪れました。
3月1日に安倍首相の発言がアジア各国に大きな波紋を広げ、フィリピンでは連日、ロラたちが日本大使館に抗議に出かけていました。
「わずか15歳で売春をしたとでも言うのか!」、「元「慰安婦」たちは強制された証拠はない」という安倍発言にこのように激しく怒り、3月7日に私たちが訪れたときは、「安倍首相をフィリピンにつれてきてほしい!私が証言する」と自己紹介のおりに立ち上がって叫ぶロラもいました。
連日の行動で疲れもあり、また以前来日したときのロラたちと今回とでは、年月の重なりを深く感じさせるほど一層、年老いた方もいました。それなのに、こんなパワフルに動いている、「あなたたちも日本できちんとやるのよ!」と後押しされたように思いました。
今回の訪問目的は、新しいロラズハウスをマニラ近郊で捜す物件の進行状況をみることでした。が、連日の安倍発言で、事務局のリッチーさんをはじめロラたちも多忙をきわめ、その日程もとれず、これまでにめぼしい物件も見つかっておらず、ひき続き捜すこととなりました。
カラオケに合わせてピースサイクルメンバーとダンスを踊るロラたち、一体あと何年こんなふうにできるのだろうか、日本でもがんばらなければと思いを深くして帰国しました。
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