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米兵による横須賀・佐藤好重さんに対する強盗殺人事件 [米兵によるレイプ事件、犯罪]

米兵による横須賀・佐藤好重さんに対する強盗殺人事件

1)2月21日(水)の公判
 2月21日(水)横浜地裁で、「米兵による佐藤好重さんに対する強盗殺人事件」の公判が行われ、原告からの陳述と証拠説明が行われた。事件は、2006年1月3日早朝、出勤途中の佐藤好重さんが、米軍空母キティホーク乗組員、リース・ジュニア・ウイリアムス・オリバーに惨殺されたもの。リースは、遊ぶための金欲しさに、通りがかりの佐藤さんを襲い金を奪い取ろうとし、11分間にわたり殴り続け、文字通り撲殺した残虐な犯罪。米兵は刑事裁判で無期懲役が確定し、日本の刑務所に現在服役中。今回の裁判は、損害賠償訴訟の形をとり、米軍と日本政府の責任を追及し、米軍基地の存在と日米安保そのものを問うもの。
 損害賠償訴訟
 原告:山崎正則さん、佐藤嘉教さん、佐藤栄治さん
 被告:米兵、リース・ジュニア・ウイリアムス・オリバー、国

2)今回の公判での追及点
 今回の公判での弁護団による追及点は下記の通りであった。

 第一に、裁判において、裁判官もふくめ今回の犯罪の悲惨さ・残虐性をまずきちんと規定し理解させること。起訴状での暴行の記述はあまりにも簡単であり、リース被告の証言だけに基づいた記述の部分があり、11分間にわたる被害者・佐藤好重さんが死に至った暴行のひとつひとつが全面的には明らかにされていない。引き続き明らかにする。

 第二に、今回の事件は軍の公務外に発生しているが、公務外といえども米軍の責任は免れない。米兵が犯罪を起こすのは現状では、普通に起きうることなのだ。イラクで戦闘し殺害し心身ともに追い詰められている米兵は、実際に休暇時に多くの犯罪を引き起こしている。リース被告もキティホークの2ヶ月間にわたる厳しい勤務直後に起こした。
 証拠説明のなかで、1952年から2004年まで在日米軍米兵が起こした犯罪は、201,481件。殺人・強姦事件は683件。日本人死者数、公務中が517名、公務外259名にのぼっていることが指摘された。米軍全体では犯罪数は、1980年以降減少したが、1998年以降増加に転じている事実、その多くが深夜発生し、飲酒状態であることも明白になっている。この事実を米軍も認めている。
 したがって、米兵は何度も同じような犯罪を繰り返すのであり、公務外といえども米軍の責任は免れえず、有効な防止措置をとったかという米軍の管理責任が問われなければならない。

 第三に、日本政府の責任である。米兵犯罪の賠償は、日米地位協定に基づき実際には日本政府が支払う関係になっている。日本政府は金を支払えばいいのだろうという態度であり、憲法に規定されている「国民が安全な生活を送る権利」を保障しようとしていない。日本政府には基地外において責任を持って国民の安全を保障する義務があるにもかかわらず、これを果たしていないのであり、日本政府の責任は明確にされなければならない。

3)公判後の報告会
 公判後、弁護士会館で報告会が開かれ支援者60名があつまった。原告の山崎さんが、「米兵犯罪に対して、日本政府は何もしていない、拉致問題とはえらい違いだ。日本政府とは何年かかっても闘い、恨みを晴らしたい。」と発言した。
 次回公判は、5月23日(水)午前11時から、101号法廷。


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