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タスクフォーススービックレイプによる声明 [米兵によるレイプ事件、犯罪]

昨年12月4日の判決では米兵スミス被告に有罪判決が出ました。アメリカ政府は「スミス被告の身柄を引き渡せ!それまで米比軍事演習バリカタンを中止する!」と露骨に通告していました。12月29日フィリピン政府はアメリカ政府の要求に従い、スミス被告の身柄を米大使館に引き渡しました。その時点で米比軍事演習は即刻、再開されることになりました。米政府のこの露骨な脅しも最近の「アメリカ式民主主義」の一つです。また脅しに容易に屈したアロヨ政権は、その地位と利害がどこにあるか、誰の政府であるかを露呈したわけです。

もちろんこれに対しフィリピンでは、「レイプ犯を許すな!米軍訪問協定撤廃!フィリピン主権を売り渡すな!」という激しい批判が、米政府・米軍とアロヨ政権に集中していて、連日集会やデモが行われています。


<12月30日のデモ、スミス被告身柄引渡しに抗議>

12月30日、スービックレイプタスクフォースが声明を出しています。以下に紹介します。
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声明-2006年12月30日

権力による鉄面皮な傲慢である
レイプ有罪囚スミスの米国による拘束権奪取に対する、スービックレイプタスクフォースの声明

「それは、アロヨ政権と米国政府の共謀した全く恥知らずな行為です。」
これは、レイプ有罪囚スミスを秘密のうちに、マカティ市拘置所からアメリカ大使館に移送したことに対する、スービックレイプタスクフォース(以下:TFSR)のスポークスパーソン:ミルラ・バルドナドの声明です。

スービックレイプ事件被害者を支援するTFSR全団体とすべて組織は、各自が予定していた休日の予定を返上して本日正午にTMカラウ通りで、スミスの移送に抗議してデモ行進を行った。
 週末の日の、真夜中の内密の移送は、どんな抗議声明にも出会わずに、フィリピン政府と米大使館により共謀して行われた。ケニー駐比米大使の言っていた「米国政府は比国裁判所の決定を尊重する」というのは、すべて虚言であったことは明らかである。
 ポゾン判事が判決を言い渡して以後、彼らはスミスの身柄拘束件を手に入れるためにあらゆることを行った。彼らは比司法省、外務省に交渉し、彼らのVFAの解釈を押し付けた。我々に対して、台風の被害者のための支援を打ち切りと、「バリカタン」合同軍事演習の中止で脅迫したケニー大使は、失礼で恥知らずである。
 彼らが最近になって行った地裁判決と控訴審裁判所の決定に違反する行為は驚くべきことではない。世界で最強の国家としての米国の傲慢さの現れである。
私たちは集会とデモによってVFA協定の廃止を要求し米国を糾弾した。
「判決以来、司法省と外務省は米大使館と一体となって、大使館での拘留権の確保はVFAに従ったものだと語ってきた。
このことが、私たちがこの協定を終結させる理由のひとつである。VFAは明らかにフィリピン国の主権を侵害している。
マカパガル・アロヨ大統領は、フィリピンの裁判所に従う義務をまったく無視している点に責任を負わなければならない。フィリピンの裁判所の判決に違反して、スミス被告の米大使館拘留を許すことは、比上院を無視して行われている改憲議会設置策動と軌を一にする権力の横暴だ。また、米国政府の願望に反対をしないゴンザレス司法長官が、ポゾン判事の判決に対し投げつけた侮蔑のような前例を、いまだに見たことがない。
あきらかにアロヨ大統領の関心は、同盟国米国の機嫌を損ねないように、いかに自分の権力への支持を確保するかにある。


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