SSブログ

正義が問題であって、特権的処置ではない [米兵によるレイプ事件、犯罪]

フィリピンでの米兵レイプ事件裁判に対してローランド G. シンブラン  フィリピン大学教授 兼 フィリピン大学機構理事の声明を転載します。

---------------------------------

正義が問題であって、特権的処置ではない

<ローランド G. シンブラン  フィリピン大学教授 >

フィリピンからアメリカ軍事基地を解体するという1991年のフィリピン上院の決定以後、フィリピンの主権のために勝ち取った最も重要な勝利は、つい最近フィリピンの法廷によって、レイプのためにアメリカの軍の軍人の有罪判決を通して成し遂げられました。
この勝利は、フィリピンとアメリカによって被告人に与えられる特権にもかかわらず成し遂げられました。

比米軍事訪問協定

被告人と彼らの守護者米国-地球上で今日最も強大な超大国によって取引の道具になることを拒否した被害者ニコルと彼女の家族に感謝します。
被害者を支援する幅広い政治的な分野、市民組織から女性の組織に対してと同時に、ニコルの民間の検察官、エバリン・ウルスア弁護士のすばらしい法律的洞察力に感謝します
ウルスアはのフィリピン大学法学部でクラス卒業生総代となり、卒業しました。今、彼女の母校、フィリピン大学の名誉となりました。
この歴史的な裁判闘争の勝利を勝ち取った手腕を讃えます。
我々は、ニコル(スービックレイプの被害者)に正義を与える際に、法の支配とフィリピンの司法制度の威厳を支持する際に、マカティ地裁のl法廷のベンジャミン・ポゾン判事の決定を賞賛します。
同様に、有罪となったアメリカ兵(ダニエルスミス陸士長)にフィリピンの管轄権を主張するというポゾン判事の決定は、フィリピン司法省(と比外務省、VFA委員会)当局の面目をつぶしました。
これらの当局(その人はアメリカ合衆国でも事実審裁判所によって確定の後でさえ、控訴の期間中に、アメリカの兵士の身柄確保を持とうとする米国政府の見解に味方するといった)恥知らずな外国の利益のスポークスマンと弁護士になりました。
フィリピンの法廷による結審後の現在、ボディガードと国外の外交官の豪華な待遇で、アメリカはまだ、裁判の期間中を通じて、ずっと五つ星のホテルに泊めてアメリカ陸士長スミスの特別な接待を拡大したいを考えています。
米国政府は現在、表面上これを理由に、年間を通して行っている軍事演習「バリカタン」とアメリカの軍事援助を中止すると脅迫します。
結構なことです。そうしてもらいましょう。
たった今フィリピンに起る最高のことは、「バリカタン」軍事演習が永久に破棄されることです。なぜならば、「バリカタン」軍事演習が「テロ対策トレーニング」の装いの下のフィリピンでのアメリカ軍事介入のための煙幕として使われるだけでした。
彼らは、フィリピンの司法制度とフィリピンの法律が、この脅かしで屈服すると思っています。
我々は、アメリカが世界的な恐怖に対して考え出した「フィリピンと米国の関係の親善」という、アメリカの軍事介入と二、三のわずかな援助のためのに、フィリピンの正義の歯車がこれと連動するという協定を結ぶことができません。
これは、妥協することができない正義の問題です。VFA協定を厳しく見つめ、その即時の廃止を目指して努力しよう。
いわゆる軍事演習に従事している間、VFAはフィリピンの領土内で、わが国の法律に違反して犯罪を犯している米軍に特別な措置と治外法権を与えるのに用いられるだけでした。
この国と、特にその最高権力をもつ政府当局はそれ自身の憲法を遵守することを学ばなければなりません。「法の下の平等を守らなくてはなりません。」 これはポゾン判事が我々全員に、我々自身の国で断言することを教えたものです。
ここにこそ、民族の自決と民族の進歩を開始することが困難なわが国の問題があります。 わが政府当局は、自身の国民の利益よりむしろ、強力な外国の利益を保護したいからです。フィリピン政府当局は、しばしば我々自身の最悪の敵なのです。
チャールズ・ボーレンは1950年代にフィリピンへ来てアメリカ大使を勤めましたが、かつて一度、フィリピンの聴衆に言いました。 「アメリカ大使館の我々は、アメリカの利益を保護するために、ここにいます。 我々は、わが政府当局があなたがたの民衆の利益を保護することを期待します。」
来たるべき年に、我々は国家主権と民主主義の自治のための闘いを継続して、より多くの民衆の勝利を祈ります。

ローランド G. シンブラン Roland G. Simbulan
フィリピン大学教授 兼 フィリピン大学機構理事
Professor and Faculty Regent
University of the Philippines System
2006年12月26日
(翻訳:平田さん)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。