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詰めかけた群衆の前でニコルさんが証言 [米兵によるレイプ事件、犯罪]

スービックレイプ裁判で7月6日、被害者のニコルさんが証言した。
この裁判はいろんな意味でで注目されている。
興味本位の傍聴者も多いことをインクワイアラー紙が伝えている。
また、被害者ニコルさんへの「非難」も多いようで、被害者や支援する人たちを傷つけている。
以下はインクワイアラー紙の抜粋。
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2006年7月6日 インクワイアラー紙
今日、詰めかけた群衆の前でニコルさんが証言する。

マカティ市地裁139支所でスービック強姦事件の審理が行われるが、この画期的な裁判に突入して約6週間、フィリピン人原告として証言台に立つにあたり、「要人」も出席を希望しており、超満員になること間違いない。というのは、検察側の20番目の証人として、被害者「ニコル」さんが登場し、2005年11月1日、スービック湾フリーポートのクルージングバンで、米海兵隊員同僚の3人がはやしたてるなか、スミス海兵隊員によって強姦されたという、彼女にとって厳しい試練である容疑について詳説することが見込まれているからだ。

法廷従業員は、昨日インクワイアラー紙に、異常に多くの、また各方面の「要人」から、この審理が行われる市当局の古いセッションホール傍聴を「予約」を要求する電話があったことを伝えた。電話した「要人たち」とは、外務省の役人、比米訪問軍事協定の大統領委員会委員、および米国大使館員、他の地裁の裁判官、および「何人かの上院議員」を含むと。

ニコルさんの弁護士の一人であるエバリン・ウルスアによると、ブログ、インターネットチャットルーム、または家族での会話で、被害者を非難するのが当たり前になっているけれども、ニコルさんは、世論の「法廷」の評価は決して高くない。

被害者を支援しているフィリピン大学法学部学生ボランティアが調べたモニタリングによれば、ニコルさんはレイプ容疑のために「非難されてさえいる」。「意見は分かれていて、私たちが調べたかなりの数のブログではニコルさんは支援されるにふさわしくないと考えられている。なぜならば、彼女は事件のあったその夜酔っていたから、だからそうなったのだ、と。」ウルスア弁護士はインクワイアラー紙に語った。

ニコルさんを支援している法学部学生の何人かもまた、「自分はニコルさんを支援しているが、学生たちの家族と意見が合わないことと打ち明ける者もいる。」「その学生たちは、家族内での議論は非生産的になると思われるので、あえて議論はしていない」と。

これらの意見は、特にブログでは、22歳のニコルさんと同じぐらいの若いフィリピン人ブローガーが圧倒的であって、こういう事実によっていっそう不安にさせられるとウルスア弁護士は語った。
「私たちはこの「古典的な」犠牲者非難の合唱を解決するためにどのような努力できるのだろうか?」

「昔からのアメリカ兵の関係者は別にして、俗説や誤解など、人々の数々の条件反射的反応や先入観・偏見が前面に出てきた。レイプについてのお決まりの俗説と誤解が出てきたのだ」。

一つの俗説は次のようなものである。
レイプ容疑の後ですぐ近くにいた人が彼女を見つけたとき、使用されたコンドームがニコルさんのパンティに貼りついているのが発見されたとほのめかしながら、コンドームの使用しているのだったら、レイプとは関係ないんじゃないか、というもの。

別の俗説は、レイプ被害者が酔っ払っていたんだったら、たぶん彼女を「それを望んでいた」。なぜならば
「品行不良」だからだ。バージン女性だけがレイプを確実に訴えることができる。

「こうしたことは、レイプについて一般大衆を教育するにはまだまだ長い道のりがあることを意味している」とエバリン・ウルスア原告代理人は語った。

フィリピン大学学生を調査したとき、若いフィリピン女性たち、またはニコルさんと同じ世代の女性たちのうち、酒を飲むのは70%にものぼることが明らかになっており、このような考え方は何を暗示しているのだろうか?
と彼女は追加した。


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