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バタアンの女性活動家、殺される(2005年12月6日、フィリピンインクワイアラー紙より翻訳) [フィリピンで政治的暗殺が横行]

バタアンの戦闘的女性活動家のリーダー、殺される
バランガ市発―バタアン州アブカイ町で、女性活動家(46歳)が、農民および漁民を対称とした人権セミナーに参加したあと、二人組みのバイクに乗った男に撃たれ死亡した。

バタアン州のKPD(民主主義国家のための運動)の議長であるキャシー アルカンタラさんは、アブカイ町のリゾート宿泊施設で開催されていたルソン地域の農民、漁民27名の指導者を集めた会議を終えたあと、アブカイ町を去ろうとしていたところを撃たれた、とProgresive Alyansa ng Mangingisada(Pangisda)の全国委員長パブロ ロサレスは語った。アルカンタラさんは、バタアン州における原発建設反対運動以来、1980年代半ばのアメリカの軍事基地反対運動等の先頭に立って活動してきたが、4発の銃弾に倒れた。
彼女はサンバレス州カスティリオスに生まれたが、サマール町サンタルシア地区で両親に育てられた。彼女の夫も、バタアン州におけるKPDの活動家である。KPDは、アンーバーバラとアルマバというバタアン州における2つの戦闘的な活動家グループの上部組織である。
ロセルは、この殺害の背後には、明らかに他の政治的組織を狙った法律を無視した一連の、とんでもない殺人が存在していると指摘して非難した。今年9月以来、セントラルルソンにおけるマカバヤン(Bagong Alyansang Makabayan)とバヤン(Bayan Muna)の指導者と活動家24名が次々と殺害されている。ロセルは、アルカンタラさんの殺害に軍が関与している可能性があると語った。
バランガ市のテレンティノ警察の発表によると、アルカンタラさんの殺害はフィリピン共産党武装部門NPAのしわざである可能性があると決め付けた。また、同発表では、この殺害は、CPP-NPAとその分派組織であるマルクスレーニン主義派の軍事武装部門であるRHB (Rebolusyonaryong Hukubon Bayan)との分派闘争の一環であるとしている。警察によると、KPDは、RHB系のグループとのことだ。
アブカイ町における人権セミナーの参加者はPangasida とPambansang Katipunan ng Makabayang Magubukidという公的に認められた組織に所属している人々である、とロサレスは語った。このセミナーの参加者たちは事情聴取のため警察に連行されたが、2時間後フィリピン統合弁護士会のダンテ イラヤ弁護士の接見により釈放された。イラヤ弁護士は、「彼らを拘束し、アブカイ町の施設に拘留するいかなる理由もない」と語った。人権セミナーに参加した人たちは誰も殺害を目撃していないと、ロサレスは語った。
バギオ市にあるコルデリア民族民主戦線(CPDF)および、フィリピン民族民主戦線(NDF)は戦闘的活動家であるホセ マネジェグ三世、アルバート トレダーノ両氏の殺害を非難した。
先週、フィリピン宣教師協会に所属する教会労働者であったマネジェグさんは、イロコス州において狙撃されて死亡した。一方、フィリピン拘留者更生支援組織のメンバーであるトレダーノさんもアブラ州バングードにおいて銃により撃たれ死亡した。
(2005年12月6日、フィリピンインクワイアラー紙より翻訳)


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