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ノモンハン桜はどこへ行った(7) 建設ラッシュとバブル [ノモンハン旅行]


草原の野生にら、海拉尓は「野生のにら」という意味

ノモンハン桜はどこへ行った(7)
建設ラッシュとバブル

満州里も海拉尓の街は建設途上でいくつものビルが建設中だった。1階は商店でその上は住宅用である。地震がないのでつくりも簡単そうである。マンションは一軒20万元(約250万円)という。牧畜と牧畜加工、貿易以外に産業は取り立ててないにもかかわらず、急ピッチで建設されている。石炭は少し出るようで満州里の南に炭鉱がある。古い家々はレンガ積み平屋であり、建物全体がレンガによる朱色をしており、集落の色となっている。また必ず煙突がある。冬には石炭を燃やし暖をとるのだろう。阿木古郎(あんぐろ)の街で石炭を燃やす匂いがした。ずうっと以前、嗅いだことのある少し懐かしさもある。この匂いがあると必ず誰かが一酸化炭素中毒を警戒した。もちろん一酸化炭素が無味無臭と知識としては知っている。
新しい住宅群には煙突などない。電力かガスだろうがこれも他の街から送られてくるのだろう。もともとここにはそれほど多くの人口を抱える産業、生活基盤はない。
集合住宅は誰が買うのか、一見して疑問に思う。これはバブルとなるのではないかと日本人らでささやきあった。辺境の地なので中国政府の優遇政策があるのかもしれない。満州里はロシアとの国境貿易が盛んではあるが、数年前に比べて貿易高は減少している、沿海地域を通じた貿易のほうが有利になっているという。
満州里にはロシア人が多くいた。カラオケやホテルのサービス、商店などにも出稼ぎに来ているロシアの若い女が多くいた。ロシアから朝早く来て、中国製雑貨品、電気用品を買って日帰りするロシア人の「担ぎ屋」も多くいる。これらロシア人を相手にした商店も多数ある。最近移住したり通ったりしているのであり、戦前からの白系ロシア人ではない。看板にはロシア語が必ず記してある。ロシアからは木材、工業原料、金属材料などが輸入される。確かにこの地方には樹木が一本もない。


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