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ノモンハン桜はどこへ行った(6) 放牧 [ノモンハン旅行]


放牧された馬

ノモンハン桜はどこへ行った(6)

放牧

草原が広がりほとんど人も人家も動物も見かけることはない。
放牧されているのは主に、羊と乳牛。ヤギもいたし馬もいた。まれに駱駝もいた。羊は小さい群れで100頭くらいから大きい群れなら1000頭近くいる。乳牛は50頭から100頭の群れだろうか。人はほとんど見かけない。

中島さんによれば、駐屯していた戦中に見たのは羊と馬だけで、馬も背の低い蒙古馬だったという。しかし蒙古馬はまったく見かけない。駱駝も減っているだろう。当時、乳牛はいなかったから、最近馬に変わって牧畜に導入された。

運搬には車がすでに取って代わっており、駱駝や運搬馬は必要ない。駱駝は手のひらが珍味だと言っていたが、実際には食用には適さない。馬は乳牛に変わっている。しかもすべてホルスタイン種であり、肉牛は見当たらない。放牧なので丸々と太ってはいない。冬には牧舎でとうもろこしを食わせるのだろうか。冬は7ヶ月ある。零下40度にも達する。羊もほとんどがめん羊である。蒙古の羊は肉用が主だったというが、見かけたのはめん羊ばかりだった。肉用の羊はよりうまいという。
中島さんによれば、乳牛と肉牛をかけ合わせれば一代限りだがいい肉牛になると言う。実際やっているかどうか知らない。これだけ放牧した乳牛が増えれば、牛のげっぷによるメタンガス増加と地球温暖化にさぞかし貢献しているかもしれない。

馬はいたが、オートバイで羊を追っている風景もみた。蒙古馬ではなく、すらりとした西洋馬の系統。ナーダムの競馬用ではないか。移動用にはほとんど使われていない。輸送はトラックに切り替わっている。牧羊犬が立派だった。毛並みは見事に美しく体つきも大きく、腹もへこんでいる。ドッグフードなど食べずに肉を喰らい駆けまわっているからであろう。


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