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ジェニファー・ロードに正義を! [米兵によるレイプ事件、犯罪]

ジェニファー・ロード:
フィリピンの人々に対する継続的な犯罪のもう一人の犠牲者
KPD 声明  


 殺人容疑者・米国海兵隊ジョセフ・スコット・ペンバートン上等兵の手によるジェニファー・ロードの陰惨な死は、米国-フィリピン相互防衛条約委員会(MDB)総会と同時だった。 殺人者は、ごく最近のフィリピン-アメリカ陸海空共同の上陸演習直後に、来た。ペンバートンは、12日間の軍事演習Phiblex 15に参加した3,500人の米海兵隊員の一人だった。

 426以上のさまざまな軍部隊の共同演習が今後予定されていることを知るなら、フィリピン人は不安にかられるだろう。共同演習は最近の米比相互防衛条約(MDB)会議で達成された決定の一つである。 フィリピン最高司令官であるノイノイ・アキノ大統領は、国を代表して、米海兵隊兵士によるフィリピン人に対する最近の犯罪にもかかわらず、数百以上の部隊の共同軍事演習を米比相互防衛条約(MDB)により承認した。人々はそれを知り、怒りにあふれている。米軍の存在が人的にも物資的にも増大しており、米軍国主義に反対している多くのフィリピン人にとって、重大な侮辱である。

 最近、米兵による犯罪に再び光が当てられ、1999年締結の米比相互軍訪問協定(以下:VFA)が注目されている。VFAは、2012年以降、その検討が長引いており、最近署名された米比防衛協力協定(USRP)は、最高裁判所でまだ合憲性がまだ判断されていない。 両方の条約、協定が問題とされているのは、フィリピンにおける米軍(人員、武器、器材)のプレゼンス増大と、米軍とフィリピン軍の共同軍事行動が続いている現状の根拠たりうるのか、という点にある。

 VFA第5条は、フィリピンの米軍関係者によって、その職務以外でなされた、犯罪の管轄権問題と関係したあらゆる法的責任を規定している。 VFAは、犯罪を犯した米軍関係者に対する司法権を、フィリピン政府に対し許諾している。しかし、アメリカの兵士の逮捕・検束権は、米国政府に帰属する。ジョセフ・スコット・ペンバートン上等兵は、犯罪の調査まで、おそらく前米海軍基地であるスービックのドッグにいる軍艦USSペリリューで、彼の上官によって現在も拘留されている。

 さらにまた、VFAには、どんな米軍関係者に対するでもどんな刑事事件の判決も一年以内になされなければならないと規定している。さもなければ、米国はもはや法廷に被告を出廷させる義務はなくなる。

 フィリピン国家警察(PNP)は、ペンバートン上等兵に対して殺人容疑を提出した。しかし、このこと自体は、ペンバートンの拘束権を米国からフィリピンへ移すのを強要しない。仮に身柄を移す場合にも、刑務所または拘置所の位置と条件について米国の同意がなければならないと、新任のAFP参謀長グレゴリオ・カタパング将軍は、臆面もなく説明し、米軍のもとへの保護を正当化したのである。

 私たち、民族民主連合(KPD)は、警戒を呼び掛ける。 ペンバートン事件の取扱いは、2005年米・海兵隊員ダニエル・スミス陸士長がフィリピン女性ニコルさんを強姦し訴えられた「ニコル」事件と、同じように処理される可能性が高い。スミスはフィリピンの裁判で有罪判決を下されて、ほんの数日2、3日マカティ市刑務所に入れられた。伝えられるところでは、ニコルさんが告訴を撤回したあと事件が解決されるまで、スミスは米国当局によって連れ去られて、アメリカ大使館内に保護された。

 ペンバートンによって犯された犯罪は、非常に凶悪だが、事件は犯罪を超えた問題を孕んでいる。本当の重大な問題は、VFAとフィリピンの管轄権である。すなわち、フィリピン国内で犯罪を犯したアメリカ兵に対するフィリピンの国家主権である。2005年のダニエル・スミス伍長の場合は、フィリピンの管轄権を確認したが、フィリピン主権はVFAによって保証されなかった。

フィリピンと全世界の人々のために、ジェニファー正義を勝ちとろう!
 
 米国は、世界で一番の軍隊を持つ経済大国である。
 その好戦的な姿勢は、フィリピンだけでなく世界の多くの国に対し継続的に行使される米国の軍事力で維持されている。フィリピンは、フィリピン政府の従属によって、米国の新植民地として、およびアジア太平洋地域と世界を支配する米国軍事力の一拠点として機能している。

 フィリピンは2020年までにアジア太平洋地域での米海軍と米空軍の60%を展開する「リバランス戦略」のため、米国の軍事力を増やし、米軍事力を展開するホスティングの役割を米国に指定されている。

 これは、米比相互防衛条約(EDCA)と恒久化されようとしているVFAの背後にある政治的理由である。そのような状況下では、米軍関係者によるフィリピン人に対するより多くの犯罪が予想される。しかし、最も気がかりなことは、フィリピン政府が、世界にたいし軍国主義、帝国主義の目的と計画を描く米国の共犯者であることだ。そのため、フィリピンの人々は、このプロセスに引きずり込まれつつある。
 米国の帝国主義、軍国主義の計画に対して一致団結して闘おう!

 ジェニファー・ロードのための正義を! フィリピンの人々のための正義を!
 米国の軍国主義に抵抗しよう!
 EDCAを取り消そう! VFAを廃止しよう!

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