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スービック造船所で、また一人のハンジン労働者が殺された [フィリピン労働運動]

スービック造船所で、また一人のハンジン労働者が殺された
 ハンジン造船所、今回の死者は2006年以来38人目!

記者:ランディV.ダトゥ
 9月12日

140912 スービック自由貿易地区のハンジン造船所 -  (320x213).jpg
<スービック自由貿易地区のハンジン造船所 ハンジンフィリピン社ホームページから>

 スービック自由貿易地域の韓国資本系造船会社、韓進(ハンジン)重工業フィリピン(株)の造船所現場で、最近労働者の事故死があったと伝えられている。2006年造船所が稼働して以来38人目の犠牲者と言われている。
 ハンジン重工業フィリピン(株)の労働者ジェルイン・ロペラ・ラバヤン(Jerwein Lopera Labajan)、23歳は、伝えられるところによると、9月11日(木)の働いている最中に動作していた鋲打ち機で即死した。
 同僚は、鋲打ち工・ラバヤンが「古い」機械を使用していて、おそらく事故は機械の誤動作によって引き起こされたのだろうと語った。
 同僚たちはまた、ジェルイン・ラバヤンが独身で、7人兄弟の長男であり、家族の稼ぎ手だったことも語った。
 ハンジン重工業フィリピン(株)の経営者は、事件について声明を発表しておらず、報道管制が敷かれている。ある役員は、名前を出すことはできなし会社から話すことを許可されていないとした上で、「補償されるとすれば、適切な時にハンジン重工業フィリピン(株)が、声明を出すだろう」と語った。
 ハンジン造船所の労働組合準備会グループ(Samahan ng mga Manggagawa sa Hanjin Shipyard)のメンバーに取材した。彼らは、より安全な職場の実現を要求している人たちだが、労働契約終了時に会社から追い出されることを怖れ、話を記録することは拒否した。

 監督官庁であるスービック湾都市庁(以下:SBMA)と労働雇用省(以下:DOLE)は、このような労災事故を調査しながら、「何も起っていない」ことにしていると労働者たちは語った。
 「SBMAもDOLEもいつも独自に調査しているというが、結果は常に同じだ。ハンジン労働者が職場で命を落す状態が続くばかりで、ハンジン資本は何ら罰せされることがない」と彼らは言った。
 ハンジン重工業フィリピン(株)は、2006年から2009年にかけて、造船所内で32人もの一連の死亡事故が起きたため、フィリピン上院の調査対象になったことがある。
 労働者たちはこれまで何度も、造船所内に救急治療のための診療所がない上に、最寄りの病院は45分も離れたところにしかないこと、また労働のあいだで死亡にいたらない労働災害、事故が多発していることを訴えてきた。
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