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教会と労働者がメディオーラで、ハンジン社追及の声をあげた [フィリピン労働運動]

 ビジネス・ミラー紙は、ハンジン造船所で今年4月以降、死亡事故が再度多発し、それに抗議する教会グループと労働者グループが、大統領府に抗議のデモを行ったと報じています。
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 教会と労働者がメディオーラで、ハンジン社追及の声をあげた
 2011年6月20日(月)20:26、 ノニー・レイエス記者

DSC_0283 バスに乗り込むハンジン労働者.JPG
<フィリピン、サンバレス州スービック町、早朝に会社のバスに乗り込むハンジン労働者たち>

 6月20日月曜日、教会や労働団体は、国際的に認められた労働安全衛生基準の適用を拒否した韓進(ハンジン)建設重工業フィリピン㈱(Hanjin Heavy Industries and Construction-Philippines Inc.)を追及し批判しました。

 教会と労働者グループは台風エガイ(Egay)の雨に耐えながら、サンバレス州スービック町レドンド半島のハンジン造船所で、労働法や安全基準を適切に実施させるようアキノ大統領に呼びかけるため、月曜日にメンディオーラにデモ行進しました。
 230ヘクタール(568エーカー)のハンジン造船所は、一つの事業所としては世界で4番目に大きい造船所です。
 教会と労働者グループは、危険な労働条件のため、造船所で重大な事故が頻繁に起こっていると訴えました。

 グループは、2007年以来31人のフィリピン人労働者が造船所で死んだと報告しました。
 記者声明で、教会労働委員会、フィリピン・カソリック司教会議共同議長、正義と平和のための行動全国事務局長であるブロデリック・パビロ(Broderick Pabillo)大司教、「労働者に危険をもたらすすべての労働安全違反が、少なくとも今年1月よりも前に労働雇用省によってコンプライアンスは与えられているにもかかわらず、意図的に改善されていません。私たちはフィリピン労働法を馬鹿にするハンジンのような巨大企業の存在を許すことができません。アキノ大統領にこの問題に注目し対処してもらいたいのです。」と訴えた。
 以前(4月30日)に、ハンジン労働者たちはハンジン経営者の注意を促すため、昼休みに一斉に雑音弾幕を発して抗議の意思を示しました。

 「労働者側は、ハンジン経営者にともに席に着き話し合い、労働安全衛生のための解決策を練りましょうと提案しました。しかし経営者側は拘留、不法な休職、および解雇で対応してきたのです。ハンジン経営者は、私たち労働者と話し合いを持つより、むしろ痛めつける方がましと考えているようです。」ジョーイ・ゴンザレスSAMAHAN書記は語りました。

 ※SANAHANとは、「ハンジン労働者協議会」を意味するハンジン労働者の組織。労働組合結成の前提条件である労働雇用省の労働組合登録のためサマハンを組織した。

 ハンジンの不十分な安全記録と虐待容疑は、2009年2月に議会によって調査されました。適切な安全装置を労働者が身につけていないとか、常勤の医師が造船所にいないといったような同社の安全基準をまもらない経過を、フィリピン議会は見てきました。

 全国建設労働者労働組合(National Union and Construction Workers)のスポークスマンであるエミー・アレアノ(Ernie Arellano)弁護士によると、彼ら労働者の要求こそ国の法律に謳われており正当であり、支持される必要があるとのことでした。


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