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フィリピントヨタ労組支援 愛知行動の報告 [フィリピントヨタ労組]

フィリピントヨタ労組支援 愛知行動の報告
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9月20日名古屋駅前での集会

1)9月20日-21日の愛知行動
 9月20日-21日フィリピントヨタ労組(以下:TMPCWA)支援愛知行動があり、参加した。
 20日は名古屋駅前で、午後3時からビラまきと街頭アピール、デモ行進を行った。TMPCWAのエド委員長、ウェーニー副委員長が参加し、街頭でトヨタ社による不当な組合潰しを訴えた。愛知、関西、関東から80名が参加した。
 夕方、豊田市に場所を移して参加者の交流集会をもった。
 9月21日は、朝7時に三河豊田前に集合し、出勤するトヨタ社員向けにトヨタ本社前でのビラまき、9時~10時本社への本社前集会、申入れ行動を行った。この行動にも80名の参加があった。

2)トヨタの態度
 9月21日、本社前集会のあと交渉団が、トヨタに233名の解雇撤回、TMPCWAの認証、軍・警察を利用した弾圧・暗殺を止めること申入れたが、これまでと同じようにトヨタは何の解決の意思も見せず、まったく不誠実な態度をとった。
 月23日の株主の株主総会で、豊田章男を新社長とする新しい経営陣に変わった。新経営陣はTMPCWAやフィリピントヨタ労組を支援する会と早急に交渉を行い、フィリピントヨタの問題を解決するべきである。その時期はすでに来ている。

3)ILO高位使節団のもつ意味
 愛知行動のなかで報告されたことの一つは、ILO高位使節団のもつ意味であった。
 9月22日~30日、ILO高位使節団がフィリピンを訪問する。ILOに対してフィリピントヨタにおける団交拒否、軍や警察を利用した組合弾圧などの不当労働行為を6年前から訴えてきた。2003年ILOは「団体交渉の開始と、233名の職場復帰を求める」ILO勧告をだした。が、フィリピン政府は従っていない。今年の6月ILO総会でエド委員長は国際金属労連(IMF)の代表員資格で初めて演説を行う機会を得、トヨタのこれまでの233名の解雇、団交拒否、軍隊導入による脅し問題で、アロヨ政府・日本政府を弾劾した。その結果、ILO総会・基準適用委員会は、労働組合の認証、労働運動指導者の政治的暗殺問題で、フィリピンへ高位使節団派遣を決定した。

 2009年3月、これまでフィリピントヨタ社内とサンタローサ市地区に駐屯し、TMPCWA組合員や支持者を脅していたフィリピン陸軍202歩兵旅団分遣隊が撤退した。これはフィリピン政府がILO使節団を受け入れざるを得なくなったことからきている。これまでトヨタ社が政府や軍隊を利用して行ってきた露骨な組合潰し・脅しを続けることはできなくなったことを意味している。

 トヨタはフィリピンで、政府や軍隊・警察を使って強引にかつ露骨に労働組合を弾圧し、言うことを聞く御用組合に作り変えようとしてきた。このようなトヨタのやり方が国際的に批判を受けている。
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名古屋駅前でのデモ


4)フィリピントヨタ社内で闘うTMPCWA組合員
 交流集会で、エド委員長は社内で闘う組合員のことを紹介した。ウェーニー副委員長は現在もなお社内で働き、かつ嫌がらせをはねのけ活動している。
 フィリピントヨタ社には、組合員が100名以上も残り、現在もなお活動している。TMPCWA組合員は、日常的な職制からの嫌がらせにも負けないで、社内で活動を続けている。3月16日、233名解雇に抗議する8周年集会を門前で開催したため、翌17日警察が脅しのため社内に来たが、組合員がその様子を公然とカメラで撮って写真やビデオで宣伝し告発した。そのようなことができる力関係が社内にはある。TMPCWA組合員の利益だけではなく、労働条件や横暴な職制の振る舞いなど職場の問題を取り上げ改善要求し、かつ食堂などでおおっぴらに宣伝している。TMPCWAが労働者全体の利益を守ろうとしていることを、多くの労働者は知っている。御用組合TMPCLOのメンバーとも話しはできるし、TMPCWAを支持してくれている者もいる。
 この社内での活動と社内での関係が、8年間も弾圧されながらなおTMPCWAが組織を維持し闘い続けることができる大きな理由である。

5)第4回反トヨタキャンペーン
 今回の行動は、国際金属労連(IMF)が呼びかけている第4回反トヨタキャンペーンの一環である。今回の行動は、特に9月22-30日のILO高位使節団のフィリピン訪問がおのずから焦点となっている。
 エド委員長の報告によれば、フィリピントヨタ労組でも、9月16日には日本大使館前で抗議集会を持ち、大使館での抗議申入れの話し合いをもった。9月17日にはサンタローサの工場前で100名の組合員が参加し抗議集会を行った。日本での東京総行動、愛知行動のことを組合員はよく知っているという。
 日本での行動とともにフィリピン現地でも、ILO使節団を迎える「準備」を闘っている。

5)トヨタ、アロヨ政府、日本政府に圧力を!
 ILO使節団が訪問するこの時期に、フィリピンで、日本で、世界で、トヨタ社、アロヨ政府、日本政府に強力な圧力をかけることが重要である。
 今後も変わらぬフィリピントヨタ労組支援を。(文責:玉)

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