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トヨタの末端の三次下請け企業ベトナム人研修生の驚くべき実態 [現代日本の世相]

ずいぶん前の話

 名古屋ふれあいユニオンの酒井委員長
 9月14日(日)、15日(月)は反トヨタ愛知行動に参加したが、名古屋ふれあいユニオンの酒井委員長の報告に驚いた。

 トヨタは子会社だけでなく、部品会社、下請け、孫請け会社を抱えた、垂直的な産業構造を形成している。この垂直的な産業構造は戦後の日本資本主義が発明し発展させ、国境を超えて世界に拡大し、また世界に伝播させた。フォード型生産システムを内側から食い破り、今風に言うと「ビジネスモデル」に作り上げた。いまや自動車産業だけでなく、電機・電子産業、繊維産業などあらゆる分野に広がっている。
 
 酒井委員長の報告は、トヨタの末端の三次下請け企業働かされているベトナム人研修生の驚くべき実態である。彼女らの時給はわずか300円、一日12時間労働、休日なし。しかも研修生制度ゆえ研修先でしか働くことができない(転職の自由がない)。研修先がいやなら即刻帰国しなければならない。研修生制度という名目で、最低賃金制を破り、残業規制を破り、休日を奪い、転職の自由さえない。転職できない弱みから、雇用主はセックスの相手まで強要してきたという。現代の「奴隷労働」である。

 このベトナム人研修生が名古屋ふれあいユニオンに相談に来て、この様な実態が暴露され、雇用主を告発し闘っている最中であるという。
 
 ただよく認識しておかなければならないのは、この「研修生制度」による「現代の奴隷労働」も、トヨタ生産システムの一部を形成しているのだ。垂直的な産業構造は何のためか、底辺企業群で不安定雇用、低賃金労働者を活用するためだ。活用しても、頂点のトヨタには責任は及ばないにもかかわらず、果実は得ることができる。
フィリピントヨタでの労働組合潰しも、トヨタ生産システムの重要な根幹にかかわる原則なのであろう。

 そのことは、トヨタが大きくなればなるほど、世界の労働者は不幸になることと同じなのだ。トヨタの存在と拡大は、人類の未来を暗くすることに他ならない。(文責:今久留米 泉)
(名古屋ふれあいユニオン委員長・酒井徹さんのブログ http://imadegawa.exblog.jp/  参照)
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