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ジェーンさんに正義を! 横須賀レイプ事件・ジェーンさん裁判 [米兵によるレイプ事件、犯罪]

ジェーンさんに正義を! 横須賀レイプ事件・ジェーンさん裁判

1)2月13日、東京地裁で横須賀レイプ事件の裁判
2月13日、東京地裁で横須賀レイプ事件の裁判があり、傍聴した。
事件は、2002年4月6日未明、神奈川県横須賀市内のバーで日本在住のオーストラリア人女性ジェーン(仮名)さんが米海軍キティホーク乗組員の米兵Bloke Deans(以下:ディーンズ)と出会い、その後近くの駐車場に止めていた自分のワゴン車に乗り込んだところ、米兵に押し倒され、レイプされた。
現在の裁判は、ジェーンさんが「神奈川県警から侮辱的な扱いを受けたとして、神奈川県に慰謝料など1100万円を求める」国家賠償訴訟を訴えたものであり、2月13日の公判では神奈川県警横須賀署でジェーンさんの取調べに当たった佐藤、児玉両警察官の証人尋問、反対尋問が行われた。
2002年4月6日未明、レイプ事件発生直後、ジェーンさんが米横須賀基地の憲兵隊事務所に助けを求めたところ、同事務所は横須賀署に連絡し、横須賀署員がすぐにかけつけている。ジェーンさんは憲兵隊事務所にいる時から、何度も病院へ行きたいと訴えたにもかかわらず、横須賀署の刑事は現場検分、事情聴取を優先し、被害者の声に耳を貸さなかった。
憲兵隊事務所から即被害現場にむかい、レイプ直後で動揺し不安におびえる被害者を連れまわし、実況検分に立ち合わせ、寒いなか下着をつけず毛布を羽織った状態で、被害現場を指差すよう強要し、その姿を写真に撮影している。その後、横須賀署へ戻ったあとも午前8時半ごろまで事情聴取を続け、写真を撮影している。この間、何度も病院で治療を受けたいと希望を伝え、救急車を呼んでほしいと頼んだが、その要望は拒否された。
被害者は、午前8時半から11時半まで、聖ヨセフ病院で診察を受けた。その後、また横須賀署に連れ帰され、事情聴取を行われ午後2時過ぎにやっと解放された。ジェーンさんは自分のワゴン車を運転し自宅まで帰った。この間、ジェーンさんは食事を取ることはなかったし、一睡もしていない。

2)本日の追及点—中野弁護士から
横須賀署の被害者の尊厳を認めない取り扱いが本日の追及点。
① 横須賀署は被害者の要望を把握してすぐに診察を受けさせるべきであったのに、していない。
② 被害者が拒否しているのに、写真撮影している。しかも事件現場につれまわしての撮影もしている。被害者の尊厳を持って扱っていない。
③ 13時間もの長時間にもわたって被害者を拘束したことは違法。その間食事も与えず、また一睡もさせなかった。
④ 事情聴取後、フォローが必要であったのに、それをしていない。事情聴取で被害者が酔っていることを確認しながら、またレイプのあった現場でもある被害者の車を被害者自身に運転させて返した。

 実際には被害者の要望を無視し続けたのもかかわらず、警察は病院での診察手配を行ったというように証言した。病院への連絡時間をめぐっての尋問はそのことを暴くもの。また、横須賀署刑事の陳述書では、診察が簡単であったことを示すためか8時半から9時半まで病院にいたと陳述しているが、病院のX線写真時刻、治療費支払い時刻から11時半まで病院にいた証拠が示された。にもかかわらず、陳述を訂正しなかった。その態度は、被害者の救済より警察組織の組織防衛を最優先している姿勢の現れである。

3)「犯罪被害者対策要綱」と「犯罪捜査規範」
このような事情聴取を強行して行ってしまう法的根拠は何か、被害者本人の写真を撮らなければならない根拠は何か、が追及点となるだろう。1995年の「女性差別撤廃条約」をもとにフォローアップを国連が行い、1997年「犯罪被害者対策要綱」を定めている。実際には警察関係では、「犯罪捜査規範」において被害者の尊厳、人権尊重の観点から、取り調べにおける被害者の要望やプライバシー尊重、病院との連絡など定めているのもかかわらず、この警察内部の「規範」さえも破って強引に事情聴取を強行したことが、具体的な追及点である。

性暴力事件の場合、その事件だけでなく二次被害を訴える人は多い。この件のように密室で行われているため被害者の権利侵害が行われる。隠れて行われるので女性に対する二次被害、セカンドレイプを廃絶することができない現状が続いているのだ。

4)報告会のこと
裁判のあと、弁護士会館にジェーンさんを支援する人たち20名が初めてあつまった。2002年に事件があってから、この事件のことがなかなか報道もされず、支援活動もなされてこなかった。弁護士から裁判についての説明を聞き、裁判の内容、性格、今後のことなどを話した。
米兵による犯罪は、この事件でなく多発している。それは米軍基地が日本にある限り、そしてその体制を維持しようとする日本政府の政策が変更されない限り、なかなか根絶されない問題でもある。横須賀署の対応も、その根底には日本政府のこの態度がその背景にある。


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月光

 日弁連・会長:宇都宮健児は、「虚偽(詐害行為)は正当な弁護士業務だ」と主張(議決)して、懲戒対象弁護士を擁護し、これを撤回せずに、裁判で争っております。

 弁護士を指導・監督する立場にある宇都宮健児のこの行為は、不法行為を教唆するものであり、国民への背任です。

 表向きは、社会正義の実現(弁護士法1条)を強調しながらも、裏陰では、「虚偽(詐害行為)は正当だ」と指導しているのですから.弁護士トラブルが急増するは当然です。
 
 日弁連・会長:宇都宮健児らは、提訴し、勝訴するための「虚偽は正当だ」との理念を抱き、当然のように実践する人間たちだということでしょう。
 

 そして、組織的な権力を得ている日弁連・会長:宇都宮健児らのこの裏影での卑劣な行為を国民は知ることができず、それをとがめる手段もないのです。

 国民は、日弁連・会長:宇都宮健児らのこの卑劣な事実を知るべきであり、この元凶者たちを排除すべきです。

法曹界に正義はありません。

by 月光 (2010-12-03 20:32) 

匿名

弁護士は虚偽事由で提訴する!
実態は以下のとおり酷い。
 虚偽事由で提訴(訴訟詐欺)することは正当な弁護士業務だと主張する黛千恵子(坪田)・坪田康男・八木宏らは、詐欺罪で告発受理(2014~2015)されていたようですが福井弁護士会は、反省も謝罪もせずに知らぬ振りして何らかの処置もしていないようです。
 それどころか、福井弁護士会は、「虚偽事由で提訴することは正当な弁護士業務だ」と議決して擁護(教唆・幇助)し続けているらしいです。
 被害者は、更なる侮辱や訴訟詐欺にあう事を恐れ恐怖の日々を過ごしているみたいです。
 権力を有した組織的な犯罪が放置される中で正義など通用するはずもなく、おそらくは一人ひとりと食い物にされることになるのでしょう。
人権擁護や正義などは眼中に無いようです。

by 匿名 (2016-04-03 09:47) 

匿名

原発訴訟団の弁護士島田宏は、「国民の常識が司法に生かされ国民の安全と基本的人権が守られる時代の到来を期待しています」 と述べたらしいですが、 本当は島田宏は、「虚偽事由で提訴したり侮辱したりすることは正当な弁護士業務」 と福井弁護士会長のときから胸を張って主張している人物です。
しかも、あろうことか 消費者庁消費者教育員の職におり詐欺撲滅をうたい文句にしてるとか。
どうして平然と国民を欺くことを言えるのでしょうか。 
詐欺の件、疑うのであれば以下の件、本人に確認下さい。

弁護士は虚偽事由で提訴する!
実態は以下のとおり酷い。
 虚偽事由で提訴(訴訟詐欺)することは正当な弁護士業務だと主張する黛千恵子(坪田)・坪田康男・八木宏らは、詐欺罪で告発受理(2014~2015)されていたようですが福井弁護士会は、反省も謝罪もせずに知らぬ振りして何らかの処置もしていないようです。
 それどころか、福井弁護士会は、「虚偽事由で提訴することは正当な弁護士業務だ」と議決して擁護(教唆・幇助)し続けているらしいです。
 被害者は、更なる侮辱や訴訟詐欺にあう事を恐れ恐怖の日々を過ごしているみたいです。
 権力を有した組織的な犯罪が放置される中で正義など通用するはずもなく、おそらくは一人ひとりと食い物にされることになるのでしょう。
人権擁護や正義などは眼中に無いようです。

by 匿名 (2016-06-13 10:08) 

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