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レイプ被害者、法廷で三回目の証言 [米兵によるレイプ事件、犯罪]

スービックレイプ裁判で被害者ニコルさんの証言が送られてきましたので転載します。
翻訳していただいたのは鈴木さんです。
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‘I wish I just died’ -- ‘Nicole’
First posted 06:46pm (Mla time) July 13, 2006
死んでしまいたかった ―― 4人の米兵をレイプの罪で訴えているフィリピン女性ニコルさんは、7月13日(木)の裁判で、仲間に煽られた海兵隊員に襲われて、彼女が「死にたい」と思っていたことを証言した。彼女にとって第三回目の証人尋問。

「彼らが私にしたことは、あんまりです」と泣きながら彼女は言った。「彼らは私の尊厳を奪ったのです。あいつ(容疑者ダニエル・スミス上等兵)が私をレイプしているあいだ、ほかの奴は私のことを笑っていたんです。私たちを見ながら…レイプ・ショーを生で見てるみたいに」。

容疑者についてどう思うか聞かれると、サンボアンガ市出身で22歳の彼女は、「殺してやりたい。もし許されるなら、奴らを殺すのは私です。彼らには尊敬の念というものが無いんです。ここにいる女性すべてを好きなようにできると思っているでしょう」。容疑者四人について「私はものすごく腹がたっています」。

尋問は30~40分ほどかかり、ニコルさんが泣き出したときには何度か休憩をはさみ、続けられた。彼女の人生に、家族や知人との関係に、レイプが何をもたらしたのか彼女は証言した。

「私は就職したいんです。でも、私がレイプの被害者だとわかったら、なんと言われるのか怖いんです」。彼女は事件以来サンボアンガ市に帰っていないが、その理由を「恥ずかしいから」と言った。「友達になんと言えばよいのかわからないし、どんな反応が返ってくるのかわかりません。もう知らない人とは一緒にいないようにしています。また、あんなことが起きたらと思うと怖くて」。

フィリピン海軍の民間人職員として働いていた母スサーナ(Susana)は、彼女の面倒をみるために仕事を止めなければならなかった。兄リックサン(Ricksan)は起訴のあと一ヶ月しごとを休み、もう一人の兄ライアン(Ryan)は彼女に付き添うため仕事を抜け出してくるようになった。事件当夜ニコルさんとスービックで休暇中だった姉(継姉)アナリサ・フランコは、サンボアンガ市で母が営む酒保を手伝うため、就職口を断った。アテネオ・ダバオ(Ateneo de Davao)大学の学生だった弟も、酒保を手伝うため退学した。ボーイフレンドに会うため米国に行くつもりで証明書など準備していたのも、取りやめにした。皮肉にも容疑者たちと同じ海兵隊員だった彼との関係も、彼女が裁判を起こすと決めたことで解消。

ビデオ・ディスク販売の営業をやめたため月々4万ペソの収入を失いもした。「母は家計のやり繰りに、今までの倍の働きが必要になりました。子どもたちが大学を出れば母の苦労も終わると思っていたのに、今は前よりたいへんです」と認めたが、ニコルさんはこう付け加えた。「この訴訟は私にとって重要なのです。なぜなら私の尊厳が掛かっているからです。私のすべてが掛かっているからです」。

不眠に苦しんだり、眠れても夢に出てくる事件にうなされて、起きればいつも目まいがする。彼女のセラピーを担当しているジューン・ロペス医師に、家族もセラピーを受けている。

11月1日のAll Saints’ Day(聖者を祭る伝統行事)の朝には戻っておいでと母が忠告したのに、それを気に留めずにいたことで罪悪感を抱いているのだと証言したときには、途中で何度も泣き出した。「彼女の言うとおりにしていれば、こんなことにならなかったんです」。

ニコルは金曜日も証言台にたち、こんどは反対尋問を受ける。この裁判は爆発する感情に遮られることが多いのだが、この日は市民運動のメンバーが容疑者たちを怒鳴りつけているのが見られた。


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