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時効、米兵の保護についてのVFA条項は無効 [米兵によるレイプ事件、犯罪]

フィリピンで起きたレイプ事件で裁判が行われていますが、VFA(比米軍事訪問協定)によって、米兵犯罪の時効や米政府による容疑者の保護が規定されていて、犯人摘発の直接の障害になっています。
VFA自体が、フィリピン憲法違反であるとして、レイプ事件を告発する人たちがフィリピン最高裁に「請願書」を提出しました。
米軍の存在がレイプ事件の原因であるとし、米国によるフィリピンへとの軍事体制そのものの批判の声が広がっています。
インクワイアラー紙記事の一部を抜粋します。
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原告告訴人は、時効、米兵の保護についてのVFA条項を無効とするように最高裁へ申請した。


(6月19日最高裁前で、最高裁へ請願書を提出)

レイプ事件で4人の米国軍人を告発したフィリピン人弁護士エバリン・ウルスアは、この月曜日(6月19日)、フィリピン最高裁判所に、事件の時効期限と米兵の保護期限に関するVFA(比米軍事訪問協定)が違憲であると宣言するよう請願する。
マカティ地裁139支所のベンジャミン・ポソン裁判官が、スービック強姦事件での「一年間の時効」は2005年12月27日から始まるべきであると判決した後に、エバリン・ウルスア弁護士は事件移送命令書のために請願書を提出した。
2005年12月27日とは、オロンガポ地裁73支所でのレナート・ディラグ裁判官による裁判が始められた日である。
ポソン裁判官は裁定において、規定の期間(時効の開始)は「裁判が始められた」その瞬間から始まったと言明した。
ウルスア弁護士は、告訴人として最高裁に、米海兵隊ダニエル・スミス上等兵、キース・シルクウッド、ドミニク・デュプランティス、およびチャド・カーペンティア2等軍曹に対して召喚状を申請すると言明した。
スービック自由港でレイプ犯として告発されて以来、四名の米兵容疑者らは米国大使館の保護下にいる。

VFAの規定とは?
2005年11月1日に、米大使館は、フィリピン軍との合同軍事演習に参加した分遣地隊のメンバーとして、四名の米兵の保護を正当化するに当たり、大使館担当官はVFAを引き合いに出した。
VFAは、アメリカとフィリピンの間で軍事演習実施を認める二国間協定である。
米兵犯罪の時効と米兵保護の問題は、VFA第5条6節に含まれている。それによれば、「フィリピンが司法権を行使する上で、あらゆる米国人員を保護する権利は、米国軍当局が要求するならば、犯罪遂行からすべての訴訟手続の完了まで、米国軍当局に直ちに存在することとする」。
条項によれば、「米軍当局は、フィリピン当局による遅れのない正式な通知において、人員が告発されている不法行為と関連しているすべての調査のまたは訴訟手続に間に合うように、そのような人員が当局を利用可能にすることとする。」
条項によれば、「異常な場合においては、フィリピン政府は、米国政府が十分に考慮すべき保護措置に対して、米国政府にその態度を示すことができる」。
「フィリピン訴訟手続が一年以内に完了されない場合には、米国はこの条項に従いどのような義務をも免じられることとする。一年の時効は、上告に必要な時間を含まない。」
「また、一年の時効には、フィリピン当局による適時の通知があった後は、被告人の出席のための手配において、米国当局による予定された審理手続きの遅れは間違いがあったとしても含まれない。」


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