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スービック・レイプ事件、第二回公判の様子 [米兵によるレイプ事件、犯罪]

スービック・レイプ事件、第二回公判の報告

<入廷する4名の米兵被告> 22歳のニコルさんは2005年11月1日、米海兵隊上等兵スミス(Smith)によってレイプされ、それを見ながら上等兵シルクウッド(Silkwood)、デュプランティス(Duplantis)および軍曹カーペンティア(Carpentier)が囃し立てていた("Go!Go! Smith Go!")と訴えている。 前回につづいて第二回目の裁判でも、被告・米兵側弁護団はニコルさんの信用を突き崩す戦術をとっている。今回は、事件の事実関係を調査した米海軍犯罪調査局の報告書(NCISレポート)が焦点。 3人目の証人は米海軍犯罪調査局のロナルド・ベルツ(Ronald Beltz)氏。同報告書はスミス上等兵が、ニコルさんと合意の上でセックスしたことを認めたと記している。しかし同報告書にはニコルさんに不利な記述も含まれ、被告・米兵側はそれを証人に読み上げさせることで裁判官の注意をひきつけている。 米海軍犯罪調査局の報告書によれば、ニコルさんは友人の海兵隊員に事件を打ち明ける際、セックスしたとは言ったがレイプされたとは言っていない。この友人は調査局の取調べに対して、ニコルさんがコンドームを使用したことを認めたと言い、「なぜ犯人がコンドームなど使うのか」問うと自制心を失ったように見えたと述べた。 原告側のエバリン・ウルスア(Evalyn Ursua)弁護士(原告告訴人)によれば、米海軍犯罪調査局・ベルツ(Beltz)の尋問の続きは今週後半。また、海軍調査機関から他にも証人が来て、スミス被告が合意の上でニコルさんとセックスしたことを認めた点について証言する。ウルスア弁護士は報告書のコピーを入手しており、「合意の上だったというのは、彼の主張にすぎない」とAP通信に話している。 米海軍犯罪調査局報告書には、犯行現場となったワゴン車の運転手、ティモネオ・スリアノ・ジュニア(Timoteo Soriano Jr.)の陳述もある。彼はネプチューン・バーでニコルさんとスミス被告を乗せた際、バーの警備員が車中の海兵隊員に、女を安く手に入れたければ相談するようもちかけていたことを明らかにしている。相場の6000ペソを3000ペソまで値切れると言って。この、チップも欲しがったバーの警備員が前回も証言したジェラルド・ムヨット(Gerald Muyot)であることは間違いない。 前回の裁判では、事件当時バーの入口にいた警備員ムヨットが、被告スミスとニコルさんを乗せたソラリノ(Sorarino)運転のワゴン車を目撃したことが立証されている。 ベルツ証人はまた、在沖縄海兵隊の指揮官は米海軍犯罪調査局報告書にもとづいてスミスらを軍法会議にかけるだろうと言った。海兵隊の上層部がくだす法的判断はつねに「未定にしておく」、つまりフィリピンが出す判決をペンディングにすることだと彼は説明している。 彼はまた、ソラリノ運転手の取り調べを仲介したのが一人のフィリピン人女性だったことや、彼女が取り調べに同席したと言っている。ただし、彼女の名前は聞いていないそうだ。 裁判官は犯行に使われたワゴン車を証拠として提出させるつもりだ。被告・米兵弁護団は、被告・米兵が泥酔状態のニコルさんを背負ったまま車のドアを開け、彼女を「積んだ」シーンを再現するよう求めている。ワゴン車は金曜日に届く予定。 ムヨット警備員への反対尋問は2時間以上にわたった。被告・米兵側弁護団はムヨットが異常事態を紙片に書きとめただけで日誌につけなかった点に疑問を呈した。「(彼女がレイプされるのではないかという)私の予感に自信がなかったからだ」と彼は答えている。ニコルさんを車に積み込みながら、スミス被告が突然、「彼女は私と一緒だ。私たちはもう行かなければ」と言ったのが変だったと言う。 ムヨット警備員の尋問の途中、ニコルさんは泣き出した。 <5月31日レイプに反対する母親の会 記者会見。統一してレイプ事件を告発するラバンマサの団体名、また前の垂幕には「レイプ事件を引き起こした米兵4名を米大使館が保護するのはやめろ!」と書かれているのが見える。>


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