練馬から自衛隊第一師団本隊のイラク派遣 迫る [現代日本の世相]
練馬から自衛隊第一師団本隊のイラク派遣期日が迫っています。
友人のJJさんから、下記のメールが送られてきました。
転載します。
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さて、第一師団本隊のイラク派遣期日がいよいよ迫りました。隊員の結束を固める結団式(降旗式)は今月28日、そして翌日出発だろうといわれています。
この時期になっても街は表向き沈静平穏で、派兵初期に各地で流行った黄色いハンカチも、ここ練馬ではまったく見かけません。反対に、駐屯地周辺の町内会では、回覧板でこんなチラシがまわされました。同文のものが都営住宅の自治会掲示板に張り出されたといいます。
以下はチラシの全文です。
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練馬警察署からのお知らせ
自衛隊練馬駐屯地からイラク派遣決定
派遣決定に伴い、1月の下旬に練馬駐屯地において第一波出国関連行事が行われます。これに対して自衛隊のイラク派遣に反対している団体が、駐屯地を狙った不法行為をする恐れがあります。
そこで住民のみなさんにお願いです。
☆警察官が警戒のため、制服や私服で巡回していますのでご了解を!
不法行為を未然に防ぐため、警察官が単独、又は数人で巡回しています(徒歩、自転車、自動車)。みなさんに極力ご迷惑をかけないようにしますが、警戒や情報収集の為、質問する場合がありますので、どうかご協力をお願いします。
☆みんなで注意を!
自衛隊周辺の空き地、駐車場、畑等から駐屯地の鉄塔を狙って、不法行為をしようとしている者がいます。住民の皆さん、散歩、買い物途中、通勤時等不審な者を見たら110番通報してください。
練馬警察署警備課(3994)0110 内戦4612
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チラシの下方に3つのイラストが描かれています。中央に大きな目玉をキョロキョロさせているパトカー、左側に窓の外をうかがいながら100番通報している女性、右側に野原で迫撃砲まがいのものを自衛隊らしき建物に向けて撃とうとしている帽子にマスクの2人の男性・・・、
意図的ですよね。
「善良な市民」対「過激なテロリスト」という構図を作り出そうとしています。でも、文面を読むと、警察があぶりだそうとしているのは「過激なテロリスト」だけではありません。「自衛隊のイラク派遣に反対をしている団体」が警戒の対象ということですから、どんな市民団体もこれにはひっかかります。
戦争反対の意思表明や行動に規制がかかるということでしょう。
個人でも声が出しにくくなりますよね。個人の意思に発した行動でも、「○○団体と共謀して・・・」なんて逮捕されかねません。
町内会の回覧板や都営住宅の自治会掲示板がすでに警察の制圧下(?)にあり、戦争キャンペーンの一翼を担っているのも怖いですね。
気がつけば、練馬では着々と「軍・警・地域」の連携が進み、すっかり戦時体制に入ってしまったようです。
さぁて、これからはご町内で見かけないひとに会ったら、不審者かな?それとも私服警官かな?って、考えなくちゃ。コワイ時代になりました。
2006・1・18
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