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フィリピン日産争議 [フィリピン労働運動]


フィリピン日産労組副委員長 門前のピケットで

ラグナ地区の争議組合を訪問

ラグナ地域の争議組合を訪問した。時間がなかったので駆け足の訪問となった。いずれもKMU系の労働組合である。

1)フィリピン日産争議
フィリピン日産はラグナ地域に2社ある。ラグナテクノパーク外のトヨタ近くにフィリピン日産があり、ラグナテクノパーク内にはNissan-Starがある。
フィリピン日産は、正門前でピケット闘争を継続している。8月15日にこのピケットを訪問した。社前に土地を借り、テントを張り、何人かがここで暮らしている。ちょうど雨が降ったときだったので、ピケットのなかには多くの洗濯物が下がっていた。
フィリピン日産労働組合は、組合代表選挙(CE)に勝ったが、労働協約(CBA)締結交渉が行き詰った。このとき組合員は296名いた。労働組合は、CBA交渉打開のために生産スローダウン闘争を行った。生産が確かに止まったが、実際にはこのスローダウン闘争によるものではなく、日本からの部品供給が遅れたことが原因だった。結果的には労働組合のせいではない。
これに対し、会社側はスローダウン闘争を理由に、労働組合の主要なメンバーを解雇してきた。43人が解雇され、そのうち16人が組合執行部メンバーである。裁判ではすでに4つの判決が出たが、いずれも労働者に有利な判決が出ている。会社側は控訴し、最高裁で係争中である。
他方、会社は執行部の狙い撃ち解雇とともに、労働者分断を仕掛けてきた。対抗組合が社内で作られた。執行部のうち何人かがその対抗組合に寝返った。われわれは彼らをも相手に裁判を継続している。
会社側の労働組合のメンバーは確実に増えている。というのは、この組合に参加しないと賃上げしないと会社が宣伝しているからだ。アメとムチを使い分ける露骨なやり方だ。その結果、296名いた組合員のうち、43名は解雇され、社内には10人しか残っていない。社内での活動が困難な状況である。
そのため、今のところ裁判闘争が中心の活動になっている。しかし、判決はいつ出るかわからない。最高裁に押しかけていっても明確な回答はない。
会社への抗議のため、また労働者との接触のため、社前でのピケットを継続している。


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