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電気代は上がった! バタアン石炭発電所の拡張に反対する! [フィリピン労働運動]

マリベレス石炭火力反対運動 声明

電気代は上がった! 
バタアン石炭発電所の拡張に反対する!

 2014年1月24日、マリベレス、バタアン州、フィリピン

1)発電所の拡張に反対する!

 「GNパワー社は、約束した低電気料金で提供していません、私たちが事業拡大を受け入れるなら、公共の利益は損なわれ、環境には大損害を与えることになるでしょう」
 これは反石炭火力反対グループである「マリベレス石炭火力反対運動(Coal Free Mariveles Movement:以下CFMM)」のリーダーたちの思いです。GN パワー社が主催した本日1月24日の公聴会によれば、石炭発電所は1200メガワットに拡張され、2016年までの稼働が計画されています。
 CFMMは、世帯料金は4.3kWhあたり、10月3.21ペソから12月には7.51ペソに値上がりしたと付け加えました。
 CFMMが、「環境影響評価」の写しを公開するように要求しているにもかかわらず、 GNパワー社をモニタすることになっている「多数の党からなるモニタリング委員会(MMC)」からは、どのような報告も情報も、入手するに至っていません。
 発電所拡張計画はサンミゲル社(ビール会社)所有の600万kW石炭発電所、 およびペトロン社(石油精製会社)所有の140万kW石炭発電所であり、ともにバタアン州ラマオ(Lamao)とリマイ(Limay)に予定されていますが、どちらも住民からの強い反対にもかかわらず、すでに建設中です。
 「マリベレス石炭火力反対運動(CFMM)」は、「公正な環境のためのバタアン運動 (BE Just Movement)」とともに、マリベレスの地方自治体に、バタアン地域のGNパワー社においては、エネルギー源を石炭から変更するように、また発電所の拡張計画を止めるように、申し入れました。

 「目先の利益ではなく、長期的な安全性を考えよう。これらの企業は、地域に税金を支払うだろうが、それは私たちバタアン住民に蓄積する健康上のリスクと環境災害に見合うものではない」と 牧師ダイアナ・モラレスは指摘しました。

 「現時点で発生している気候危機の広がりを考慮すると、バタアン州内の石炭火力発電所の継続的稼働と発電所拡張は、地域社会に対する直接的な脅威です。特に地元であるリマイ町やマリベレス町では、住民の健康や生活、地域経済に影響を与えます」と、牧師ダイアナ・モラレスは語りました。

2)地域における石炭発電

 住民グループは、現在のフィリピン政府が承認したエネルギー源として使用している石炭発電所はすでに17ヵ所あり、15ヵ所はすでに承認され、20ヵ所が申請中であること、石炭鉱山73ヵ所のうち、60ヵ所の鉱山の採掘許可証があることも同時に明らかにしました。

 石炭は、フィリピンだけでなく、世界全体で最も大きなエネルギー源の一つであり、過去10年間で世界的に最も急拡大しているエネルギー源となっています。これは、「石炭が安価なエネルギー供給源である」という正当化によって、多国籍企業、国際金融機関、投資家、そしてフィリピン政府が積極的に推進しているからです。石炭発電の推進者たちは、反対があるのを知っていて、このように "クリーンコール"の新しいイメージを宣伝し植えつけているのです。

3)石炭神話を暴く

 「石炭火力反対マリベレス運動(CFMM)」と「公正な環境のためのバタアン運動 (BE Just Movement)」は、下記の議論を通じて、石炭神話を暴く必要があると考えるに至りました。

 石炭は決して安くない。人と環境への恐るべきコストが付属している。
 ― 国際エネルギー機関(IEA)によると、2011年の地球温暖化と気候変動における化石燃料燃焼から排出するグローバル二酸化炭素排出量総計31.6ギガトンのうちの石炭燃焼による排出量は14.2ギガトンであり、45%を占めます。
 石炭採掘と燃焼プロセスは、気候変動の影響によって地域社会の力量を弱め、人々の健康や環境に深刻な影響を与えます。また石炭鉱山開発は、森林、山々や流域を破壊します。

 クリーン石炭など存在しない、あるのは石炭による殺人
 ― クリーン石炭技術は、通常の石炭プラントに比べて4倍以上の石炭灰を放出します。EIAによると、石炭灰の暴露による発癌リスクは喫煙と比較し、900倍にも上ります。

 すべての人ためのエネルギーはではない
 ―フィリピンエネルギー計画(PDP)は、人々の必要というよりも、世界市場の要求に応える開発戦略への電力供給を志向しています。それまでの間、私たちのような大多数は、現在の電気料金をやっと支払える程度であるか、あるいはそれどころか電気が接続されていない状態なのです。
 フィリピン政府は、再生可能エネルギーへの転換や気候危機に対処するための世界的な努力に貢献するという約束を裏切りました。フィリピン政府による「石炭推進」は、少なくともフィリピンの今後20年を、国中の汚染と有害エネルギーに、縛り付けることになるでしょう。

4)私たちの要求

 「私たち、バタアン住民は、石炭発電のような汚染された有害なすべてのエネルギー源の稼働と拡張を止めるように、フィリピン政府と地方自治体に要求しています。私たちは、政府が直ちにすべての新しい石炭発電所を保留にすること、市民社会、科学界や影響を受けるコミュニティ住民などの多分野の利害関係者とともに、エネルギーオプションの包括的見直しを呼びかけています」とエリックは語りました。

連絡先:
スポークスパースン: 牧師ダイアナ・モラレス
携帯電話:09172468095


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