水曜デモ 世界同時行動 Kaisaka メッセージ [元「慰安婦」問題]
水曜デモ 世界同時行動への カイサカからの連帯メッセージ
2012年8月13日
KAISA KA(フィリピン女性解放同盟)
正義を求める闘いを!
日本軍「慰安婦」被害者のために
<マニラ、日本大使館前 抗議行動>
8月現在、フィリピンの私たちには大衆的連帯行動を起すことは困難です。それは甚大な洪水の被害者を支援し、救援する取組みが続いているからです。
しかし、カイサカは、女性に対する軍事的暴力に断固として反対し続け、日本軍隊による襲撃の犠牲者を支援してきました。私たちは、韓国ハルモニたちがはじめた「水曜デモ」の精神をあなた方と共有していることを、あらためて確認します。
日本軍性奴隷制度の被害者たちの正義を求める闘争で獲得したものは、生存者たちと支持者たちの発揮した真の創造的精神、真のヒューマニズムです。私たちは、歴史を葬り去り被害者の要求を却下し続ける日本政府と、いまだなお闘い続けなければなりません。私たちの獲得した「創造的精神」を共有し、「強さ」の源泉にしましょう。
元日本軍「慰安婦」被害者たちの断固とした闘いは、さまざまな女性団体と戦争に反対する運動体の支援の闘いに波紋を広げ、多くの重要な成果をかちとってきました。日本軍が、日本軍兵士たちに組織的、強制的に「性」を提供した歴史的事実に対し、いくつもの国々の議会と国際機関は、日本政府に対し、その事実と責任を認め、明確に謝罪するよう決議を採択しました。とりわけ韓国では2011年8月、被害者ハルモニたちが韓国憲法裁判所に訴え、「韓国政府は、自国民であるハルモニたちの権利を擁護し、日本政府に対する要求を代表しなければならない」とする判決をかちとりました。
しかし、日本政府、野田佳彦首相は、「慰安婦」問題は1965年日韓基本条約で解決済と主張し、韓国政府の要求に応じない態度をとり続けています。昨年12月、李明博韓国大統領からこの問題の解決を迫られましたが、拒否しました。今年3月には、国会答弁で野田首相は「『慰安婦』が強制的に性奴隷にされた」とする在韓日本大使館前の「慰安婦」追悼像の碑文の一部は、現実から乖離している」と述べ、さらにこの追悼碑を撤去するよう求めました。
20年以上前に金学順さんが名乗り出て彼女の体験を語った時から、この闘いは公然化し続いています。昨年2011年、韓国水曜デモ1000回目の抗議行動が巻き起こした「世界同時行動のメッセージ」は、世界中の何百万人もの人々の支持を獲得しました。
私たちはもっと公然と行動を起こし、もっと高く声をあげなくてはなりません。
日本政府に「聞く耳」を持たせなくてはなりません。「解決済」とするかたくなな態度を打ち砕かなくてはなりません。それだけでなく、戦争を反省もせず、歴史を葬り去ろうとする態度は、新たに戦争をはじめようとする帝国主義者の意図を背景に持っているとみなさなくてはなりません、そのように対応しなくてはなりません。この戦争への志向に私たちは反対します。私たちは女性の身体を戦争の道具や戦利品して使用されることに反対します。 (翻訳:平田 一郎)
連絡先:弁護士,バージニア・スアレス・ピンラック 電話63-9209190267
全国カイサカ事務所: 22-A,ドミンゴ・ゲバラ通り,ハイウェイヒルズ,マンダルーヨン市,フィリピン1501
Telfax(632)717 3262 Email: kaisa_ka98@yahoo.com
<ルソン島パンパンガ州マパニケの被害者たち、家族や村人ともに>
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