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7月20日、アンバ・バーラ訪問 [フィリピンの政治経済状況]

藤田さんと長橋さんが、7月19日、20日、バタアン州マリベレスのアンバ・バーラ(バタアン州労働組合連合)事務所を訪問し現況を聞いてきた。以下は藤田さんの報告です。
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話したのは、エミリー、アナベル、長橋、藤田。7月20日午前10時から。

---7月20日、アンバ・バーラ事務所での打ち合わせ---

まず、最初にカサナグの会の事務所閉鎖の経緯や現在の活動状況について、こちらから説明。次にアンバ・バーラの現状などについて質問し、報告を受けた。

アンバ・バーラの現在の構成組合は5単組。合計組合員数は752人。ただしイワホリフィリピン労組は含んでいない。
バタアン経済区(BEZ)内には54の企業が存在している。日本企業はミツミ、ミクニなど4社である。

組合加盟とは別に、「アソシエーション」組織がある。これは、元組合員などで構成されており、様々な形でアンバ・バーラをサポートしている。

また、現在トライシクル(オートバイにサイドカーをつけた簡易タクシー)やジープニーのドラバーを組織しつつある。クリスチアンはトライシクルで働いている。

バタアン経済区の現在の問題は、契約労働者(Contract worker)が全体の6割を占めていること、いくつかの企業は2~3年で撤退をしてしまうこと。このような状況下で労働者を組織かして行くことの困難が、現時点での最大の問題。もっとも契約労働者はバタアン経済区だけでなくフィリピン全土での問題。こうした状況下での組織化は非常に困難だが、エドンなど先輩指導者が時々立ち寄って、アドバイスをしてくれている。

活動家殺害について。バランガで最近殺害された女性活動家は9発の銃弾を打ち込まれた。アロヨ政権が政権維持のため、組合やNGOの活動家に対する見せしめ的殺害であると自分たちは評価し、かつ批判キャンペーンを行っている。自分たちはこうした脅しには屈しないで活動し続ける。
一人が倒れても五人が立ち上がる。自分たちがマリベレスで活動することに問題はない。周囲の人たちが自分たちに情報をくれたり、軍などに情報が流れないようにしてくれている。しかし、安全のため、事務所も外から中が見えない様にした。人々のなかで信頼されて活動することが最も重要なのだ。
アロヨ政権は大衆弾圧のため1000万ペソの予算を組んだ。また、死刑制度も廃止したので、暗殺者にとってはいくら人を殺しても死刑にはならないようになった、とされている。

3時間近く交流したが、中途半端な論議しか出来なかった。しかし、アンバ・バーラのスタッフが死と直面しながらも、凛とした姿勢で自分たちの闘いを継続していく、という意志は充分伝わってきた。


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